- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
年末年始には心臓病が増加?
2017年1月22日
年末年始には心臓病が増加?
今晩は。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今回は「年末年始には心臓病が増加?」という報告です。
クリスマスから正月にかけて心臓関連死が増大する原因は、冬の寒さではなく休暇シーズンそのものであることが、新たな研究で示された。南半球のニュージーランドで、12月25日~1月7日に心臓関連死が4%以上増大することが判明したという。研究を率いたメルボルン大学の研究者は、「北半球の冬にみられる“ホリデー効果”は、夏期の南半球でも認められる。季節とは関係なく休暇によるリスクがある」と述べている。
休暇が死亡の増加につながる理由についてはさまざまな見解がある。同氏によると、主な原因となっている集団は2つあり、その1つは休暇を自宅で過ごそうとする重篤患者であるという。死期の近い患者は、病院で長く生きるよりも家族とともに年末年始を過ごす選択をし、その結果、高度な治療が受けられず死亡リスクが高くなると、同氏は説明する。もう1つは、休暇のために治療を先延ばしにしたことにより心臓発作で死亡してしまう患者で、通常であれば死に至ることのなかった集団であるという。その他にもいくつかの説があり、たとえば休暇によるストレス、食事の変化や飲酒量の増加、病院の人員不足、自宅から離れた場所への外出などが考えられる。
今回の研究では、ニュージーランドの25年間(1988~2013年)のデータを分析。計73万8,000件の死亡が発生し、このうち19万7,000件強が心臓関連死であった。毎日の気温については追跡していないが、ニュージーランドの島国の気候では、心臓関連死の原因となるような極端な気温はみられないと同氏は述べている。
米レノックス・ヒル病院の別の研究者は、休暇中に死亡例が増加する原因について研究著者らの仮説に同意し、「重篤疾患の患者のなかには、自分の死については自分で管理しようと決めており、年末年始の休暇には薬を止める、医師を呼ばないなどと決める人もいる」と説明している。この時期の死亡を低減する方法については明確な助言はできないが、高カロリーの食事や喫煙、過剰な飲酒を避けるほか、遠出する場合は緊急時の医療サービスについて把握しておき、心臓に異変の徴候がみられたときは治療を先延ばしにしてはならないと、同氏は話している。
確かに勤務医時代には入院患者さんも本当に具合が悪くなければ年末年始には外泊という形で自宅での生活を希望する方が多かったように思います。
今日は家内のBirthday...初の佐渡渡さん指揮によるクラッシック鑑賞&イタメシを堪能してきました!
関連するコラム
- 白髪が多いと心疾患リスク上昇? 2017-05-01
- 寒冷や高温曝露で心血管疾患のリスク増大? 2017-08-24
- 肥満で早めに心疾患発症? 2017-04-05
- 週末の夜更かしで心疾患の危険? 2017-06-19
- 月曜日と冬休みは心筋梗塞に注意? 2017-08-02
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。