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適量飲酒で脳卒中リスク低減?

佐藤浩明

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テーマ:脳卒中リスク低減には?

適量飲酒で脳卒中リスク低減?

今晩は。さとうクリニックの佐藤です。今晩は「適量飲酒で脳卒中リスク低減?」という報告です。
少量または適量の飲酒は虚血性脳卒中リスクを低減する可能性があるが、大量飲酒は虚血性脳卒中と出血性脳卒中の両方のリスクを高めるとスウェーデン、カロリンスカ研究所が報告した。
 米国脳卒中協会(ASA)によれば、脳卒中の約87%は虚血性脳卒中、残りの13%は出血性脳卒中である。同研究者らが25件の研究とスウェーデンの全国データを精査したところ、1日2杯までの飲酒では虚血性脳卒中リスクが低減したが、出血性脳卒中リスクには影響しないようであった。多量~大量の飲酒(1日2~4杯超)は両方の脳卒中のリスク上昇と関連していた
 大量飲酒者では脳内出血リスクが約1.6倍、くも膜下出血リスクが約1.8 倍高く、大量飲酒とこれら2種類の脳卒中との関連性は、虚血性脳卒中との関連性よりも強かった。
同氏は、「以前の研究では、飲酒とフィブリノーゲン(血栓形成を助ける体内の蛋白)低値との関連が示されている。これにより、少量~適量の飲酒と虚血性脳卒中リスク低下との関連性が説明できる可能性がある。ただし、飲酒が血圧に及ぼす悪影響は出血性脳卒中リスクを高め、得られる便益を上回る可能性がある」と話している。
 今回の研究は、アルコールと脳卒中リスクとの関連性を明らかにしたが、因果関係を証明するものではない。
 もしかすると...酒は百薬の長は伊達ではないのかも?知れませんね(笑)でも、くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう!
     16.12.24 東京駅ライトアップ
    今晩の東京駅のライトアップ。屋根の紫のライトアップがなかなか幻想的でした!

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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