原因は外ではなく内に求めてこそ見えてくる
ーーはじめにーー
家族トラウマを孫の世代へつなげないために
不登校やひきこもりの青少年と長年関わる中で、
その行動や苦悩を理解する
大きな手がかりとなったのが、
アダルトチルドレンという概念でした。
現場で先に見えていた実態と、
後に知った「次世代AC」という視点から、
支援の目的について考えます。
目次
不登校・ひきこもり支援の現場からアダルトチルドレンを知る
私が30年近く前から関わってきた
不登校の子どもたち、
その後出逢ったひきこもりの青年たち...
当時はまだ私は、
アダルトチルドレンを知りませんでした。
その後内観学会の研修会に
参加する機会があり、
そこで嗜癖(アディクション)を知りました。
アダルトチルドレンとは、
「親との関係で何らかの
トラウマを負ったと考えている成人」(斎藤学医師)
と定義されています。(詳細はこちらへ)
嗜癖問題を学習する中で
アダルトチルドレンの概念を知り、
同時にその特徴を知るにつけ、
これまで私が関わってきた青少年たちの
行動の意味が全てと言っていいほど
理解できたのです。
アダルトチルドレンの実態は、
彼らそのものでした。
理論ではなく「出会い」から始まった不登校・ひきこもり支援
私は不登校やひきこもりを研究してから
支援活動を始めたわけではありません。
出会いが先にあり、
ある仮説に基づいて関わってみたところ、
問題が解決されていったという
経緯があります。(その詳細はこちらへ)
ですから、彼らの類似性に
「何だろう?」と疑問を感じていました。
それがアダルトチルドレンという視点から
全て氷解したのです。
家族トラウマと「次世代アダルトチルドレン」という視点
と同時に、彼らはACではあっても、
アルコール依存症の家庭に育ったわけではなく、
家族(内)トラウマによる影響を受けた
子どもたちであること。
さらには、アルコール依存をはじめ、
各種依存症(アディクション)であったのは、
彼らの祖父母たちの方がかえって多い
ということに気づきました。
これが後に知ることとなった
次世代ACです。
アダルトチルドレンの親に育てられた
子どもたちです。
現場で見えていた実態が、後から概念としてつながった
このように私は、全てが概念を知る前に、
現場で実態を見せつけられるところから
始まっています。
その分後に概念を知ってからは、
彼らの苦悩の源泉がよく分かったのです。
次世代ACを知って変わった支援の目的
次世代アダルトチルドレンであることを
知ってからは、
私の支援目的が少し変わってきました。
それは、
この子たちが将来結婚し、
子どもを持った時、この子どもたちに
家族トラウマを与えてしまわないための
支援が必要だと感じたのです。
不登校・ひきこもりの回復は「孫の世代」の家庭環境にもつながる
相談者(ほとんどが親)の二世代先、
つまり孫たちの世代にとって、
安全な家庭環境を作るためにも、
現在不登校、ひきこもり状態にある
青少年たちの本質的な改善、回復が
重要だとの思いに至ったのです。
「わが家の場合は、どうすればいいのだろう」
と感じたら
一般論を読んでも、
自分の家庭にどう当てはめればよいか
分からないことがあります。
まずは、私たちがどのような考え方で
不登校・ひきこもりを支援しているのかを
ご覧ください。
➤支援内容・家族の学びの場を見る
参考図書/『アダルト・チルドレンと家族』斎藤学 著 学陽文庫


