【第4回】6時間走って分かった、大型バイクとの付き合い方

佐々木康仁

佐々木康仁

テーマ:バイク


阿蘇の雄大な景色の中を、憧れだったCB1300スーパーボルドールSPで走る。

大型二輪免許を取得する前から思い描いていた夢が、現実になった一日でした。

しかし、実際に長時間走ってみると、楽しいことばかりではありません。

今回のツーリングでは、休憩を取りながら約6時間、CB1300とともに走りました。

そこで初めて分かったことがあります。

「大型バイクを楽しむには、バイクを操る技術だけではなく、自分自身の体力や集中力と上手に付き合うことが大切だ」

ということです。

走っているときは重さを感じない。でも……

CB1300の車両重量は270kgを超えます。

数字だけを見ると、かなりの重量です。

ところが走り出してしまえば、その重さがむしろ安定感につながります。

阿蘇の道路を走っていても、どっしりとした車体は安心感があり、大排気量エンジンの余裕もあって、とても気持ちよく走ることができました。

「大型バイクって、こんなに乗りやすいんだ」

そんなことさえ感じました。

しかし問題は、止まったときです。

信号待ち、駐車場、ちょっとした方向転換。

速度がなくなった瞬間、270kgを超える重量が一気に現実になります。

特に傾斜のある場所や足場の悪い場所では、バイクをほんの少し傾けただけでも「重い!」と感じます。

走る技術だけでなく、止まる場所を考えることも大型バイクでは重要なのだと実感しました。

65歳の身体は正直でした

ツーリングを始めたときは、とにかく楽しくて仕方ありません。

「まだ走りたい」
「次はどこへ行こう」

そんな気持ちが先に立ちます。

ところが数時間走り続けると、少しずつ身体に疲労が蓄積してきます。

肩や腕、腰、そして脚。

若い頃に400ccのバイクに乗っていたときには、それほど意識しなかった身体の変化を感じました。

気持ちは20代の頃とそれほど変わっていなくても、身体は65歳です。

ここは認めなければいけません。

でも私は、それを悲観する必要はないと思っています。

若い人と同じ走り方をする必要はないからです。

「まだ大丈夫」が一番危ない

今回のツーリングで特に感じたのが、疲れる前に休むことの大切さでした。

疲れてから休憩するのではなく、

「まだ大丈夫」

と思っているうちにバイクを停める。

水分を取る。
少し歩く。
身体を伸ばす。

そして、もう一度集中力を整えてから出発する。

特に夏のツーリングでは暑さもあります。

バイクに乗っていると風を受けるため、思っている以上に身体から水分が失われていることにも注意が必要です。

「目的地まであと少しだから」

と無理をするより、

安全に帰ってくることこそが、ツーリングの一番大切な目的。

今回、改めてそう感じました。

大型バイクは「体力勝負」ではなかった

大型バイクに乗る前は、

「65歳でこんな重いバイクを扱えるだろうか」

という不安がありました。

実際に乗ってみて分かったのは、単純な力だけで扱うものではないということです。

バイクをできるだけ垂直に保つ。
停車する場所を考える。
無理な取り回しをしない。
疲れる前に休憩する。
そして何より、自分の能力を過信しない。

若い頃のように力任せに乗るのではなく、経験と判断で乗る。

これも、65歳から大型バイクを楽しむ一つの方法なのではないでしょうか。

「無理をしない」は、諦めることではない

年齢を重ねると、「無理をしない」という言葉をよく使うようになります。

以前の私は、この言葉にどこか消極的な印象を持っていました。

しかし今回のツーリングで、少し考え方が変わりました。

無理をしないことは、挑戦しないことではありません。

挑戦を長く続けるために、自分自身を知ること。

それが「無理をしない」ということなのだと思います。

65歳でも大型二輪免許を取ることはできました。

CB1300にも乗ることができました。

そして、阿蘇まで走ることもできました。

でも、20代の頃と同じように走る必要はありません。

今の自分に合ったペースで楽しめばいい。

そう考えると、これから先もバイクと付き合っていけるような気がします。

そして、ツーリングは「帰るまで」がツーリング

約6時間の阿蘇ツーリング。

疲れはありました。

それでも、CB1300を走らせながら見た景色、感じた風、そして「自分は今、大型バイクで阿蘇を走っている」という喜びは、それ以上のものでした。

ただ、この日の私はまだ知りませんでした。

最後の最後に、大型バイクの重量を身をもって思い知らされる出来事が待っていることを……。

それについては、この連載の最後に「番外編」として、失敗も隠さずお話ししたいと思います。

次回予告 【第5回】65歳だからこそ、挑戦して良かった

35年ぶりにバイクへ戻り、65歳で大型二輪免許を取得。そしてCB1300で阿蘇を走るという夢を実現しました。

次回はツーリングを振り返りながら、「なぜ65歳になった今、挑戦して良かったと思うのか」について書きたいと思います。

そして、そのあとには番外編。

実は……CB1300を立ちごけさせました。(汗)

楽しいだけでは終わらなかった阿蘇ツーリング。その失敗から私が学んだことまで、きちんと書いて、このシリーズを締めくくりたいと思います。

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佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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