Kindle出版を成功させるAI活用法:効率的に書籍を仕上げる最新テクニック

『AI店長の道しるべ』をつくろう。
そう決めたら、普通ならまず、
「第1章を書いてみよう」
となるのかもしれません。
実際、皐月さん(ChatGPT)に、
「『AI店長の道しるべ』という本を書きたいので、第1章を書いてください」
と頼めば、数秒でそれらしい文章が出てきます。
しかも、そのまま読み進められるくらい整った文章です。
生成AIは本当に便利になりました。
ところが今回、私はあえてすぐに原稿を書き始めないことにしました。
最初に取り組んだのは、
「本を書くための仕組みをつくること」
でした。
なぜ、すぐに書き始めなかったのか
実は私は、すでに生成AIを使って何冊かのKindle本を制作しています。
その経験から、一つ感じていたことがありました。
生成AIを使えば、文章をつくること自体はそれほど難しくありません。
問題は、
「何のために、誰に向けて、何を伝える本なのか」
が曖昧なまま、AIがどんどん文章をつくれてしまうことです。
これは少し怖いことでもあります。
文章ができる。
章が増える。
ページ数も増える。
一見すると、本づくりが順調に進んでいるように見えます。
しかし途中で、
「この本で私は何を伝えたかったのだろう?」
となってしまったら意味がありません。
そこで今回は、原稿を書く前に、まず出版プロジェクトそのものを設計してみようと考えました。
まず、プロジェクト専用の「場所」をつくった
そこでパソコンの中に、
ai-tencho-no-michishirube
という、この本専用のプロジェクトをつくりました。
ここを『AI店長の道しるべ』をつくるための、いわば「仕事場」にすることにしました。
原稿だけを保存する場所ではありません。
企画。
構成。
資料。
メモ。
出版に関する情報。
さらに将来的には、研修やサービス、営業資料など、この本から発展していくものについても整理できるようにしていきます。
一冊の本を一つのファイルとして考えるのではなく、
「一つのプロジェクト」として管理する。
これが今回、最初に変えたところです。
そして「AIとの仕事のルール」を決めた
もう一つ、今回かなり重要だと思っていることがあります。
それが、
AIとどう仕事をするのか、最初にルールを決めること
です。
生成AIは、指示をすれば驚くほど速く仕事を進めてくれます。
しかし、だからこそ危険でもあります。
私が十分に理解していないまま、
「お願いします」
「次もお願いします」
と続けてしまえば、AIだけがどんどん先に進んでしまいます。
そこで今回のプロジェクトでは、
AIに書籍を自動生成させることを目的にしない
という考えを、最初にはっきりさせました。
中心に置くのは、あくまで私自身の経験と思考です。
AIには、それを整理したり、問いかけたり、形にしたりする役割を担ってもらいます。
これは第1回、第2回でも触れてきた、
「AIに本を書いてもらうのではなく、AIと一緒に本をつくる」
という考え方にもつながっています。
Codexに「全部やって」ではなく、一緒に確認しながら進める
このプロジェクトの実務面で力を借りているのが弥生さん(Codex)です。
Codexを使っていると、私が想像していた以上にさまざまな作業を進めることができます。
ファイルを確認する。
必要な情報を整理する。
プロジェクトの構成を考える。
必要な変更を加える。
そして、その結果を報告する。
最初は私も、
「こんなことまでできるのか」
と驚きました。
ただ、ここでも大切にしていることがあります。
「全部やっておいて」と丸投げしないことです。
一つ進める。
結果を見る。
私自身が確認する。
分からないところがあれば質問する。
納得したら次へ進む。
面倒に見えるかもしれません。
しかし私は、この「確認する時間」が非常に大切だと思うようになりました。
途中で止めてもいい
実際、このプロジェクトを進めている途中、
「今日はここまでにしたい」
ということもありました。
以前の私なら、
「途中で止めたら、また最初からになるのでは?」
と心配したかもしれません。
しかし、きちんと情報を保存し、現在地が分かるようにしておけば、途中で止めても問題ありません。
翌日、
「昨日の続きから始めよう」
と再開できます。
これは、今回のプロジェクトで私自身が学んだことの一つです。
AIを使うと、ついAIのスピードに合わせてしまいます。
でも、人間までAIと同じ速度で走る必要はありません。
疲れたら止まる。
分からなくなったら確認する。
考える必要があれば、一晩置く。
そしてまた始める。
AIに人間が合わせるのではなく、人間のペースにAIを合わせる。
これも大切なAI活用だと思います。
これって、店長の仕事と同じでは?
こうしてプロジェクトを進めながら、私はまた店長時代のことを思い出しました。
店舗運営でも、いきなりスタッフに、
「とにかく売上を上げてください」
と言っても、なかなかうまくいきません。
目標は何なのか。
誰が何を担当するのか。
いつまでにやるのか。
どのように進捗を確認するのか。
問題が起きたらどうするのか。
こうした「仕組み」が必要です。
そして店長は、その仕組みをつくり、スタッフが仕事をしやすい環境を整えます。
今回の出版プロジェクトも、よく似ています。
AIに、
「いい本をつくって」
とお願いするのではありません。
目的を決める。
役割を決める。
ルールを決める。
保存する場所を決める。
進捗を確認する。
そして必要なら修正する。
考えてみれば、これはまさにマネジメントです。
AI時代には「作る力」だけでなく「管理する力」が必要になる
生成AIが進化すると、これからますます「作ること」は簡単になると思います。
文章。
画像。
資料。
プログラム。
アイデア。
AIにお願いすれば、短時間でさまざまなものをつくれるようになります。
だからこそ逆に、
「何をつくるのか」
「なぜつくるのか」
「どこまでAIに任せるのか」
「出来上がったものをどう判断するのか」
という人間側の力が重要になるのではないでしょうか。
私は『AI店長の道しるべ』をつくりながら、少しずつそう感じるようになっています。
これは出版だけの話ではありません。
店長の仕事にも、そのまま当てはまるはずです。
本を書く前に「本をつくる仕組み」をつくる
今回、私はあえて急いで本文を書き始めませんでした。
まず、
『AI店長の道しるべ』というプロジェクトをつくる。
その中に情報を整理する。
AIとの役割分担を決める。
ルールを決める。
そして、自分自身が現在地を把握できるようにする。
一見すると遠回りです。
でも私は、これが結果的には一番の近道になるのではないかと思っています。
そして何より、
AIに振り回されず、自分自身がプロジェクトの主導権を持つための仕組み
でもあります。
2027年2月18日まで、あと一歩ずつ
『AI店長の道しるべ』の出版日は、
2027年2月18日。
私の66回目の誕生日と決めています。
ゴールは決まりました。
だからといって、AIを使って一気にゴールまで走るつもりはありません。
一つ考える。
一つつくる。
一つ確認する。
必要なら戻る。
そして、また一歩進む。
65歳の私と、皐月さん(ChatGPT)、そして弥生さん(Codex)。
まだ本そのものは完成していません。
でも、本をつくるための「土台」は少しずつできてきました。
急がず、でも止まらず。
2027年2月18日に向けて、このプロジェクトを進めていきます。
次回予告
【第4回】「誰に読んでもらう本なのか?」をAIと考えた
― 本を書く前に決めたかった、たった一人の読者 ―
次回は、AIに文章を書かせる前に考えた、もう一つの重要なテーマ。
「そもそも『AI店長の道しるべ』は、誰のための本なのか?」
について、皐月さんやCodexとのやり取りを交えながらお伝えしたいと思います。
■ すべてのコラムはこちら
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