【第9回】パソコンを買った“あと”に差がつく初期設定5選

最近、身の回りで「QRコード」を見ない日はないくらいになりました。
レストランのメニュー、商品の説明、チラシ、イベントの申し込み、キャッシュレス決済など、さまざまな場所で使われています。
スマートフォンのカメラを向けるだけでホームページが開いたり、情報が表示されたりします。
とても便利ですが、
「この白黒の模様に、どうやって情報が入っているの?」
と不思議に思ったことはありませんか?
今回は、今ではすっかり身近になった「QRコード」について、できるだけ分かりやすくご紹介します。
QRコードは「情報を読み取るための模様」
QRコードは、一見すると白と黒の小さな四角が並んでいるだけに見えます。
しかし、この模様の中には、
ホームページのアドレス
文字
電話番号
メールアドレス
Wi-Fi接続情報
など、さまざまな情報を入れることができます。
スマートフォンなどで読み取ると、その模様を解析して、中に入っている情報を取り出してくれるのです。
スーパーの商品についているバーコードと似ています
QRコードの仕組みを理解するなら、スーパーの商品についている「バーコード」を思い浮かべると分かりやすいでしょう。
レジでバーコードを読み取ると、
「この商品は○○です」
という情報をコンピューターが識別できます。
バーコードは、主に横方向に並んだ線を読み取ります。
一方、QRコードは、
縦方向と横方向の両方を使って情報を記録できます。
そのため、一般的なバーコードより多くの情報を扱うことができます。
なぜ「QR」という名前なの?
QRは、
Quick Response(クイック・レスポンス)
の頭文字です。
日本語にすると、
「素早く反応する」
といった意味になります。
QRコードは、もともと工場などで部品を効率よく管理するために開発された技術です。
それが現在では、私たちの日常生活のさまざまな場面で利用されるようになりました。
実はQRコードは、日本で生まれた技術なのです。
スマートフォンならカメラを向けるだけ
以前はQRコードを読み取るための専用アプリが必要なこともありました。
現在の多くのスマートフォンでは、標準のカメラをQRコードへ向けるだけで読み取ることができます。
例えば、
① カメラを起動する
② QRコードへカメラを向ける
③ 画面に表示されたリンクなどを確認する
④ 問題なければタップする
基本的にはこれだけです。
写真を撮影する必要はありません。
カメラをQRコードへ向けて少し待つ
というのがポイントです。
QRコードはとても便利
例えば、チラシにホームページのアドレスが、
「https ://……」
と長く書かれていたとします。
これをスマートフォンで一文字ずつ入力するのは大変です。
QRコードなら、
カメラを向けるだけ。
これだけで目的のページを開くことができます。
最近では飲食店でも、テーブルに置かれたQRコードを読み取ってメニューを見たり、そのまま注文したりするお店が増えています。
「文字を入力する」という手間を減らしてくれる、とても便利な仕組みなのです。
でも「QRコードだから安全」とは限りません
ここが今回、一番覚えていただきたいポイントです。
QRコードそのものを見ても、
中にどんな情報が入っているのか、人間の目では分かりません。
そのため、QRコードを悪用して、偽のホームページなどへ誘導する手口もあります。
例えば、
「プレゼントが当たりました」
「こちらから支払いをしてください」
「アカウントを確認してください」
といった内容からQRコードを読み取らせ、偽サイトへ誘導する可能性があります。
街中のQRコードにも注意
ポスターやチラシに印刷されたQRコードだからといって、必ず安全とは限りません。
正規のQRコードの上から、
別のQRコードを印刷したシールが貼られている
といった悪用も考えられます。
「あれ?シールが上から貼ってあるな」
「なんとなく不自然だな」
と感じたら、すぐに読み取らないことも大切です。
読み取った「その先」を確認する
QRコードを読み取ること自体よりも大切なのは、
「読み取ったあと、どこにつながるのか」
です。
特に、
パスワード
クレジットカード番号
銀行口座情報
個人情報
認証コード
などの入力を求められた場合は、一度確認しましょう。
前回ご紹介した二段階認証の「認証コード」も、偽サイトへ入力してしまえば危険です。
QRコードを読み取ったから、そのページは本物。
とは考えないようにしましょう。
分からなければ、すぐ入力しない
もしQRコードを読み取ったあと、
「このページ、本当に大丈夫かな?」
と思ったら、個人情報を入力する前に確認してください。
公式サイトから入り直したり、家族や詳しい人に聞いたりする方法があります。
画面のスクリーンショットを撮って、生成AIに、
「この画面で注意するところはありますか?」
と相談することもできます。
ただし、パスワードやカード番号、認証コードなどの大切な情報は入力したり見せたりしないようにしましょう。
まとめ
QRコードとは、
白と黒の模様の中に情報を記録し、スマートフォンなどで素早く読み取れる仕組み
です。
長いホームページのアドレスを入力する必要もなく、カメラを向けるだけ。
とても便利な技術です。
ただし、
「QRコード=安全」ではありません。
大切なのは、
「読み取ったあと、どこにつながったのかを確認すること」
です。
便利なものだからこそ、その特徴を理解して安全に使っていきましょう。
【65歳からのワンポイント】
新しい技術が登場すると、
「怖いから使わない」
という選択をしたくなることがあります。
でも私は、
「怖いから使わない」より、「仕組みを知って安全に使う」
ことが大切だと思っています。
QRコードも同じです。
仕組みそのものは難しく考える必要はありません。
まずは、
「カメラを向ける → 表示された内容を確認する → 大丈夫なら開く」
この3つを覚えてください。
便利さと安全性は、どちらか一つを選ぶものではありません。
正しい知識を身につければ、便利なものを安全に使うことができます。
それも、これからの時代に必要なデジタルスキルではないでしょうか。
次回は、
パソコンやスマートフォンを使っていると時々耳にする、「キャッシュって何?削除しても大丈夫なの?」について、身近な例を使って分かりやすく解説します。
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