「初めまして」のDMにしては、話が40年分ある。

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:この世界、知らんことだらけ

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先日、
福岡の街角にある
世界的アートについてFacebookに投稿した。

草間彌生。
キース・ヘリング。

福岡に、世界的な作品が普通にある。
しかも、無料で見られる。

そんな話。

すると、DMが届いた。

Mさんから。
「初めまして。」

ここまでは普通。
ところが、その後に届いた話が普通じゃない。

「初めまして」の後に、草間彌生が出てきた。

Mさんは、
以前福岡にあった
MOMAコンテンポラリーで、
展示制作を手伝っていたそうで。

そして、
当時のオーナー・Nさんから
直接聞いた話を教えてくれました。

当時のNさんには、

「草間彌生を、もう一度ニューヨークの舞台へ戻したい。」

という思いがあった。
そこで、ニューヨークのギャラリーに所属する作家の作品を、

売る。
また売る。
ひたすら売る。

作品を売って、
ギャラリーから注目されるようになり、
フロリダの別荘へ招待された。

滞在最終日。

「何かしてほしいことは?」

そう聞かれて、

「草間彌生を、もう一度スターダムに乗せたい。」

と伝えた。

そこから、
草間彌生は再び
ニューヨークのギャラリーへ。

MOMAコンテンポラリーは、
極東地区の担当となり、
本人との窓口にもなった。

……カボチャのサイズを報告したら、
国際美術史が返信してきた。

話の飛距離が長い。

そして、キース・ヘリングまで出てきた。

さらに、
Mさんからあいれふの話。

キース・ヘリングの作品。

これも、
MOMAコンテンポラリーが
ニューヨークの倉庫に片っ端から連絡。

眠っていた作品を見つけて、
福岡市へ持ってきたという。

ニューヨークの倉庫を、
片っ端から探す福岡民。

探し物の規模が家の鍵じゃない。

「どこに置いたっけ?」ではなく。

「ニューヨークの倉庫に、キース・ヘリングありませんか?」

……スケールがデカすぎる。

Mさん自身も何者なのか??

ここまで聞いて、
「すごい人がいるんだなぁ。」と思っていた。

ところが。
Mさんが、さらっと一言。

「かくなる私も、一時期アーティストの末席を汚しておりました。」

……末席?
40年ほど前の東京。

まだ、
インターネットがない。
スマホもない。
SNSもない。

そんな時代に、
Mさんは相棒と二人で、
実験テレビカンパニー「smtv」
という個人放送局をやっていたそうで。

チラシを配る。

渋谷ハチ公前に
携帯テレビを持っていく。

そして、
インタビューを放送する。

村上隆さん。
篠原勝之さん。
天久聖一さん。

……名前が、急に濃い。

さらに。
テレビ付きの傘を
ギャラリーの傘立てに置いて映像を流す。

胸元にカメラをつけて、
周囲に映像を放送する
メディアスーツ。

二人の人間の
視覚と聴覚を入れ替える
視聴覚交換マシン。

……40年前。
やっていること未来。

なのに本人。
「末席を汚しておりました。」

……末席の範囲、広すぎません?

「初めまして」の後に、人生のバックナンバーが来た。

最初は、「初めまして。」でした。

それが、
草間彌生。
キース・ヘリング。

ニューヨーク??
村上隆??

40年前の東京で個人放送局。

……自己紹介というより突然の沿革。
しかも、かなり濃い。

検索できない話が、まだ残っている。

こういう話って、
検索しても全部は出てこない。

でも、誰かが知っている。
誰かが見ている。
誰かから、直接聞いている。

そんな記憶が、まだ残っている。
今回もそうでした。

検索するより、誰かに聞いたほうが早いことがある。

ただし、話が40年分返ってくる場合があります。

……検索結果より、だいぶ長い。
福岡、掘ると遺跡じゃなく人が出てくる。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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