Vol.10:カタツムリは恋をすると、殻をこすり合わせる
同じ日本語のはずなのに、会話がズレる瞬間がある。
しかも、お互いまったく気づいていないやつ。
福岡でよく起きるのが、これ。
福岡の「なおす」は壊れていない
「これ、なおしとって」
福岡では普通に通じる。
意味はシンプル。
=片付けといて。
ここまでは平和。
県外の人、静かにフリーズする
問題はここから。
県外の人に同じことを言うと、
一瞬、止まる。
え、壊れてた?
( ´・д・)エッ
周りを見渡す。
コップ、無事。
資料、無事。
なんなら空気も平和。
壊れているもの、ゼロ。
それでも福岡民、追い打ちをかける
でも福岡民、止まらない。
「なおしとってって言ったやん」
「なんで、なおしてないと?」
ここで県外民、軽くパニック。
壊れてないのに、
修理対象を必死に探し始める。
結果——
壊れてないのに、修理が始まる。
ズレの正体は「前提」
これ、誰も悪くない。
ただ一つ。
違うのは前提。
福岡民は、
「伝わっている前提」で話してる。
説明しないんじゃない。
必要だと思ってない。
(・∀・)フツウノカイワ~
だからズレる。でも直らない
言葉は同じ。
意味だけ違う。
しかも本人は、
1ミリも疑ってない。
もちろん、聞いている側も「修理だ」と疑わない。
だからズレる。
そして、なかなか歩み寄れない。
なぜなら——
それぞれの中で会話が成立しているから。
気づいた頃には、こっちも染まる
でも不思議なことがある。
何回か経験すると、
普通に通じるようになる。
最初あれだけ混乱したのに、
気づいたら福岡民にどっぷり浸ると自分も言う。
「それ、なおしとって」
( ̄◇ ̄;)アレ
たぶん今日もどこかで、
壊れてないのに、修理を始める人が・・・。
最後に
言葉は違うのは当たり前。
そのうえで、「伝わった」の前提が違う。
前提は、説明されない。
伝わっていることになってる。
互い会話が成立していると信じて疑わない。
だから、言葉って厄介。



