苦境の時に、事業主や企業の考え方や在り方が見えてくる
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービス。
他にもチホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
植物の気持ちで鉢植えの場所選び
植物を鉢に植えるとき、私たちはその植物の特性を考慮して最適な場所を見つけようとします。
日当たりはどうか?
風通しはどうか?
湿度はどうか?
もしかしたら、ホームセンターなどで安く手に入れた観葉植物であれば、そこまで気を使わないかもしれません。
ですが、高価な蘭の花がさくような鉢植えとなると、つい詳しく調べてしまいがちでは?
なぜ場所選びが重要なのか?
物言わぬ鉢植えにも適した場所があります。
それを間違えるとすぐに病気になったり、最悪枯れてしまうことも。
誰しも鉢植えだろうと植物を購入すれば、枯れてほしくないもの。
大抵はよく考えてから、置き場所を決めます。
人間にも適所がある
とはいえ、人間に対してはどうでしょう?
梅の木は梅の花が咲く。
梅以外の花を咲かせるとは誰も思いません。
そして咲く時期もわかる。
ですが、子育てや部下の育成。
さらにはパートナーシップでも、相手の特性をよく考えない。
よく検討することなく、相手の資質を知ろうともせずに、職場の都合を押し付けがち。
そして安易に「置き場所」を決めてしまうことが多いのではないでしょうか。
そして、その結果、花が咲かない、すぐに枯れてしまう、生命力が弱いなどと文句を言うことがあれば、言われた方もどうしていいのかわからなくなります。
ましてや、育つことがなければ、自分の判断力の未熟さを棚上げしてしまうことも。
そもそも、本当の原因は、ただ単に置き場所が合っていないだけかもしれません。
職場での適材適所
もちろん、職場でも同じことが言えます。
各社員の特性を理解し、適材適所に配置することできているでしょうか?
この人には日当たりの良いプロジェクトが合う
あの人には風通しの良いチームが適している
なんて考えるのってかなり大事なことなんです。
そうすることで、みんなが持つ力を最大限に発揮できるのですから。
そして忘れがちなことは「日陰で輝くスター社員」。
この縁の下の力持ちの存在に目を向けることも忘れてはなりません。
まとめ
植物も人も、それぞれの特性に合った場所でこそ本来の力を発揮できます。
ただし、人間は植物のように、どんな花を咲せることができるのかはわかりません。
だからこそ、鉢植えを置く場所を考えるように、人にも最適な「置き場所」を見つけてあげること。
そのために、相手とちゃんと対話していく必要があるのです。
あなたの周りも適材適所の考え方を取り入れることで、より生き生きと輝く人が溢れるようになるといいですね。