なぜバランスが大事と言われるのか?
皆さんこんにちは上杉です。
11月も終わり明日から12月。
冷えによる不調を感じる方が増えてきました。
肩まわりのこわばり、腰の重さ、全身の冷え——。
この時期は「体を芯から温めたい」と思う方が多いように感じます。
そんな中、当院の利用者さんからこのようなご相談をいただきました。
「普段はシャワーですが、体を芯から温めようとお風呂に浸かると気分が悪くなります。どうしたら良いでしょうか?」
実は、冬場にこうした相談は少なくありません。
今回は、なぜお風呂で気分が悪くなるのか、そして無理なく体を温める方法についてお伝えします。
■ お風呂で気分が悪くなる主な理由
お風呂での「のぼせ」「気分不良」は、次のような体の反応が関係しています。
● 温度差による負担
寒い場所から急に温かい浴室へ入ると、血圧が大きく上下しやすくなります。
● お湯が熱すぎる
42℃前後のお湯は交感神経が働き、脈拍や血圧が変動し、のぼせにつながることがあります。
● 長時間の入浴
「芯まで温めよう」と長く浸かろうとすると、心臓への負担や息苦しさが出やすくなります。
こうした理由から、お風呂で気分が悪くなるのは“身体からのサイン”であり、無理を続ける必要はありません。
■ 安全に体を温めるためのポイント
冬場に体を温める方法は「長湯」だけではありません。
以下のように工夫することで、体に負担なく温まることができます。
① お湯は38〜40℃の“ぬるめ”に
ぬるいお湯は副交感神経が働き、リラックスしながらじんわり温まります。
② 入浴は短時間から
まずは 5分ほど を目安に。
慣れてきたら少しずつ時間を伸ばしましょう。
③ 半身浴も効果的
みぞおち〜おへそくらいの深さは心臓への負担が少なく、安全に温まれます。
④ 入浴前後は水分補給を忘れずに
脱水気味だと、のぼせやすくなります。
⑤ お風呂以外で温める方法も活用
足湯
蒸しタオルでお腹や首を温める
温かい飲み物
軽いストレッチ
カイロ(低温やけどに注意)
これらを組み合わせることで、無理なく体が温まりやすくなります。
■ 冬は“血流”が体調に大きく影響する季節
12月は気温差が大きく、血流が停滞しやすい時期です。
冷えをそのままにすると、こわばり・疲労感・眠りの質の低下などにつながることがあります。
「体の冷えが気になる」「お風呂でうまく温まれない」
そんな方は、一度ご自身の体のくせや状態を見直してみることも大切です。



