英検1級道場-英検の要約問題を解くためのプロセスを紹介します
■このレポートは英検1級を使って分析していますが、他の級も基本線では同じなので、参考にしてください
2024-1から2026-1までの7回分の過去問と英検が発表した要約例を比較してみました。
結論を箇条書きにします。
■要約問題で高得点を取るために
・まず、英文を書く前に本文全体の「骨格」をつかむ。
細かな情報を追いかけるのではなく、「何が起きているのか→何が問題なのか→どんな対策があるのか→その対策にはどんな問題があるのか」という論理展開を読み取る。
・基本的には段落ごとに要点を拾う。
過去問は原則3段落構成であり、各段落には役割がある。したがって、まず「第1段落は何を言っているか」「第2段落は何を言っているか」「第3段落は何を言っているか」を日本語で一言ずつ言えるようにする。
・具体例・数字・固有名詞・細かな説明は思い切って捨てる。
英検の要約例を見ると、原文にある具体例や細部の多くは削除されている。重要なのは情報量ではなく、本文の中心的なメッセージである。2024-3でも、違法な野生動物取引の具体的商品などを捨て、「Internetによる取引拡大→地域住民への悪影響→保護区という対策→その限界」に圧縮している。
・原因と結果を明確にする。
because, as, therefore, as a result, which, thereby などを利用して、原文の複数の情報を1文にまとめる。単なる箇条書きのような英文ではなく、因果関係を示すことが重要。
・「問題→対策→対策の問題点」は特に重要。
7回分を見ると、この構造が繰り返し登場する。2025-3でも、血液保存の問題に対してボランティア献血者ネットワークという対策を示した後、感染症と検査の信頼性という問題点まで英検解答例に入れている。
・原文の表現をそのままコピーしすぎない。
指示は in your own words as far as possible。重要語まで無理に言い換える必要はないが、語句・文型・品詞を変えるなどして、自分の英文として再構成する。
・90~110語を全部使おうとしない。
100語前後を目標にする。最初から105~110語を書くと、修正したときに字数超過しやすい。
・難しい単語を無理に使わない。
要約で最優先すべきなのは「正確さ」と「論理」。難しい単語を使って意味をずらすより、確実に使える語彙で本文の意味を正確に伝える。
・過去問は「解く」だけではなく、原文と英検要約例を並べて研究する。
「何を残したか」「何を捨てたか」「複数の文をどう1文にまとめたか」を確認する。この作業を7回分徹底的に繰り返すことが、最も実戦的な対策になる。
なお、2026-1だけは少し注意が必要だと思います。従来より抽象度の高い要約例になっており、第1段落の要約にも原文の他の部分を踏まえたような表現が見られます。 したがって、2026-1だけを「新しい型」と決めつけず、2024-1~2025-3までの6回で一貫して見られる基本的な要約方法をまず身につけるのが、2026-2対策としては安全だと私は考えます。
マンツーマンでレッスンが必要な方は連絡ください。試験まで1か月。集中して取り組む必要があります


