英検1級道場 2015-1英検1級試験問題研究 パス単は有効です
毎回、英検1級の試験ごとに、旺文社の「でる順パス単」で勉強することの意義を分析してきました。ところが、ここ数回の試験では「でる順パス単」だけでは足りないことが証明されています。
今回の試験では、さらにその傾向が強く現れました。
結論から言いますと、最新版の「でる順パス単」で勉強しても無駄が多く、むしろ2012年版の「でる順パス単」で勉強するほうが有効である、ということが証明されました。
詳細は、明日のコラムで紹介していきます。
「でる順パス単」(2021年版)を完全にマスターしていても、今回の試験では12/25点しかとれなかった」いう結果です!
(検証には2021年6月28日発行 5訂版を使用)
2022-2、2022-1、2021-3、2021-2,2020-3、2020-2、2019-3、2019-2、2019-1、2018-3、2018-2 の分析記事も紹介します
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5120795/←2022-2の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5112742/←2022-1の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5103562/←2021-3の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5098919/←2021-2の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5077454/←2020-3の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5070608/←2020-2の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5045310/←2019-3の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5036217/←2019-2の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5026072/←2019-1の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5016041/←2018-3の分析記事です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5007097/←2018-2の分析記事です
注:品詞が違う場合もカウントしています(試験では名詞だが、パス単では動詞や形容詞で出ている、反意語でinがついているなど)
■単語
・総単語数84(4択X21問)
・その内、パス単に出ている単語 31→37%
・その内、パス単に出ていない単語 53→63%
・正解の単語21個の内、パス単に出ているものが8個 →38%
すなわち、パス単でしっかり勉強していても、21問中8問しか確実に正解できなかったということです!
■熟語
・総熟語数16(4択X4問)
・その内、パス単に出ている熟語8個 →50%
・その内、パス単に出ていない熟語8個 →50%
・正解の熟語4個の内、パス単に出ているものが4個 100%
すなわちパス単でしっかり勉強していたら、4問中4問正解できたということです!
合計すると、100個の単語・熟語のうち 39個、39%がパス単に出ていました。
また、正解25個の単語・熟語の内、パス単に出ているものが12個、48%あったということです!
つまり、1級の単語問題で正答率を上げるためには「でる順パス単」で勉強しても全く足りないということが証明されました。
ただし、これは英検1級対策としての話です。
誤解を招くと困るのですが、『でる順パス単』は語彙数を増やすためには役立つ資料です。右ページを丸暗記すれば、かなりの英文を読みこなすことができるようになります。
他の級は調査していませんが、多分、同様の傾向ではないかと思われます。
どなたか、同じことをやっている人がいたら連絡ください、記事として取りあつかいます。
英検1級道場では、3級300問、準2級600問、2級600問、準1級1400問、1級1800問の英検過去問を集めており、短い用例で英文そのものをまるごと理解する形で単語・熟語を正確に理解する勉強法を採用しており、目覚ましい学習効果を上げています。
因みに、私は旺文社とは一切の利害関係がないことを宣言します!