英検1級道場-2022-2英検1級1次試験英作文の研究

山中昇

山中昇

テーマ:英作文力向上のために


2022/10/09(日)に2022年度第2回の英検が行われました。
英検1級道場で学ぶ(学んだ)多くの受講者が挑戦しています。

3級、準2級、2級、準1級、1級。
小学1年生から71歳のシニアまで。

■すでに英検1級の単語問題の分析などは紹介しましたが(パス単を使うことの有効性 https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5120795/)今回は、英検1級に出題された英作文問題を研究します。

英作文は、得点に対するCSE(偏差値)への跳ね返り率が高いため、合否を左右する要素になっています。
RとLが合格点にはるかに及ばないのに、なぜか英作文だけが26/32点満点,28/32点満点であったために、まさかの1次試験合格を果たした例がいくつもあります。

逆もしかり、RとLで50-56点を取りながら、英作文でまさかの18点や20点をもらって、1次不合格の例もたくさん見てきました。
得点70/100点満点の人が合格で、78/100点満点の人が不合格などの例が所々に見られます。

詳細は、下記をご覧ください。
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5104294/

下記が2022-2英検1級1次試験英作文問題です
書き方について細かく指示しています。

●Write an essay on the given TOPIC.
●Give THREE reasons to support your answer.
●Structure: introduction, main body, and conclusion
●Suggested length: 200-240 words
●Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
●Any writing outside the space will not be graded.

TOPIC: Agree or disagree: Human societies will always have a negative effect on the environment

下記は英検が速報の中で紹介した「解答例」です。
これについてコメントしていきます。

●Write an essay on the given TOPIC. →出した課題に対して答えになっているかという点を見られるのですが、完璧です

●Give THREE reasons to support your answer. →第2、3、4段落で一つずつ述べています

●Structure: introduction, main body, and conclusion →introduction:第1段落, main body:第2、3、4段落, and conclusion第5段落という構成であり、完璧

●Suggested length: 200-240 words →239ワードですが、採点者は単語数を実際は数えているとは思えません、解答用紙の25-30行に納まっていればOKと判定しているはずです

■イントロダクション  ☚次に来る論旨を紹介するのでイントロダクションなのです。
Although it is undeniable that human societies currently inflict damage upon the environment worldwide, I disagree that this will be the case indefinitely. I believe green technologies, government policies, and societal attitudes will evolve to better accommodate environmental conservation.
イントロで、人間社会は今現在は環境にダメージを与えているが、この状態はいつまでも続くわけではない。①環境にやさしいテクノロジー、②政府の政策、③社会の態度(環境保護に対する取り組み姿勢)が進化することで環境保護がさらに進むと述べ、メインボディ①②③へのintroductionになっています。

①環境にやさしいテクノロジー →メインボディ①を紹介する形です
②政府の政策 →メインボディ②を紹介する形です
③社会の態度 →メインボディ③を紹介する形です

■メインボディ①
Green technology has blossomed into a vibrant global industry, and revolutionary developments are being made on a regular basis. Over the coming decades, the negative effects resulting from drilling for oil or mining for coal can be negated as the fossil fuel industry is increasingly displaced by maturing green technology.
・化石燃料を使う時代から環境にやさしいテクノロジーを使う時代に変化している。

■メインボディ②
Additionally, more governments are codifying policies vital to the environment. Such efforts safeguard the habitats of wild species, particularly endangered ones, and highlight a growing trend toward conservation. This will help liberate these species from potential dangers posed by the expansion of urbanization.
・より多くの政府が環境保護の政策を進めており、種の保存につながっている。

■メインボディ③
Furthermore, societal attitudes toward nature are constantly changing for the better as humans are becoming ever more aware of their environmental footprints. Over the last century, consumerism has become a defining element of people's lives. However, this is gradually being supplanted by an increasingly popular lifestyle that champions minimalism and sustainability over excess and wastefulness. As this lifestyle spreads, the holistic effect of human activities on the environment will become more positive.
・環境保護を大事にするライフスタイルが広がっており、人間は環境に良い影響を与えるようになっている

■結論
In summary, due to the collective efforts of those working to develop new technologies, government policymakers, and the global populace as a whole, human societies will not always have a negative effect on the environment.
・新しいテクノロジーを開発する人々、政府の政策決定者、世界中の人間全体が協力して努力することで、人間社会は環境に常に悪い影響を与え続けるというものではない

参考:
2021-2 英検1級1次試験英作文の研究
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5096047/

2021-1 英検1級1次試験英作文の研究
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5086415/

2020-3 英検1級1次試験英作文の研究
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5096410/

2020-2 英検1級1次試験英作文の研究
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5068422/

2020-1 英検1級1次試験英作文の研究
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5059368/

2019-3 英検1級1次試験英作文の研究
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5045296/

2019-2 英検1級1次試験英作文の研究
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5036890/

2019-1 英検1級1次試験英作文の研究
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5026657/

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算87回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

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