英検1級道場-2016-1英検1級2次面接試験実況中継 第8版 A~Mさんまで13人
英検準1級および1級で、1次試験にようやく合格したにもかかわらず、2次試験で無惨な結果となり、こちらに駆け込んでくる受験生がたくさんいらっしゃいます。
原因は主に2つです。
①トピックに対して話す内容が思いつかない(何をしゃべっていいのか、わからない)
②論旨はまとまっていても、簡単な英語表現ですら出てこない
対策は以下の通りです。
①の人には、英検の過去問トピックを使い、大筋での論旨を(まず日本語で)まとめる作業を行う方法をとらせています。
②については、最近始めたことがあります。
英検2級2次試験の質問3、4番(世の中の事象に関する一般的な質問)を使って練習することです。
質問に対して、YES or Noを明確にし、理由を含めて1、2行程度で即座に、かつコンパクトに答える練習をしていきます。
このように簡単に話す練習を繰り返し、うまく話せるという成功体験を積み重ねていきます。
しゃべれない人に共通していることは、頭の中で文法的に完璧に正しい英作文を書き上げて、それを口から出そうとしながらも、まったくできないという現象を繰り返しているのです。
そのため、どんどん自信を失っていきます。
その方たちに伝えています。
完璧に話そうとしないでください。
小学生が話すような内容でもよいのです。
簡単な単語で、シンプルなスタイルで、話してください。
当然ながら、関係代名詞や受動態などは使わず、能動態で端的に短く答える練習を繰り返させます。
これを繰り返す中で、話せる!という自信が生まれ、だんだんと話すことができるようになっていくのです。
ここで大事な点は次の通りです。
「世界史は暗記物だ」と言います。間違いありません。
実は、日本語も英語も、完全に暗記物です。
すなわち、英語が上手に話せる人は、英語のフレーズをしっかりと暗記し、口から出す練習を重ねている人です。
読めるようになるには読書するしかありません。
聞こえるためには、たくさん聞くことです。
話せるようになるには、たくさん話すことしかありません。
他の方法はないのです。
肩の力を抜いて、単語の羅列でよいから、幼稚園児のように、口から言葉を出して、話してみましょう。