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英検1級道場ー英語の特徴としてー同じ表現の繰り返しを極端に嫌います その2

2021年2月28日 公開 / 2021年7月27日更新

テーマ:道場のレッスンはこんな感じです

コラムカテゴリ:スクール・習い事

今回はボリビアとチリのアタカマ砂漠を巡る領土紛争についての2014-1英検準1級の読解問題を紹介します。

前回の記事はこちらです↓

https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5076561/

ボリビアは今は内陸国ですが、元々はアタカマ砂漠というエリアを有しており、アタカマ砂漠の西端は太平洋に面しています。

ボリビアは内陸国でありながら、Day of the Sea (海の日)がある理由を述べています。
アタカマ砂漠をチリにどのように奪われたかという説明が、下記の英文です。

この中で an area , the Atacama Desert, region, the area, the desert, the region, the territory, the entire region

これらはすべてアタカマ砂漠を意味します。

下記の文章の中で【 】で示します。

これらのすべてはアタカマ砂漠の言い換えであるということを知らないと、読んだときに混乱しますし、特にリスニングで聞いたときに該当する箇所が7か所も8か所もあるということでわけがわからなくなります。

私たちの発想は、アタカマ砂漠といえば it で表せばいいとは思いますが、
英語はそういきません。
これでもか、これでもかとしつこく言い換えてきます。

このような英語の文化的背景、クセを理解しておけばリーディングもリスニングも随分楽になっていきます。

Every year on March 23, crowds of Bolivians gather in the capital, La Paz, to remember a painful event in Bolivian history-the loss of the country's coastal territory to Chile in 1884. Ever since, the two neighboring countries have been engaged in a bitter dispute over【an area 】separating present-day Bolivia from the Pacific Ocean.
When Bolivia declared independence from Spain in 1825, it established a port on the coastline of 【the Atacama Desert】, a mostly uninhabited【 region】 bordered by Chile, Peru, and Bolivia. Chile, which had gained independence six years earlier, had a competing claim to
【 the area】, but did not stress the point at first. When【 the desert 】proved to be rich in nitrate-a raw material for explosives and fertilizers-Chile pressured Bolivia into signing an 1866 treaty that split【 the region】 in half. Anger among the Bolivian public rose as Chile's strong economy, as well as its alliances with British and American companies, allowed it to aggressively exploit the desert's resources. To counter Chile's growing influence, Bolivia taxed Chilean companies working in the Bolivian part of 【the territory】.
The dispute escalated into the War of the Pacific, which ended in 1883, when Chile took 【the entire region】 by force.

ちなみにアタカマ砂漠は硝石を大量に算出するのですが、これは黒色火薬の原料です。
戦国時代、チリを植民地にしていたスペイン船がこの硝石を売りに、堺港に寄港していました。

信長や秀吉はこれに目をつけ、堺を直轄地とし硝石の輸入を独占しました。
いくら火縄銃を作っても、弾を打つ火薬がなければただの鉄棒です。
火薬は糞尿から作ることも可能ですが(飛騨高山ではその製造が行われていました)
黒色火薬の方は爆発力の点で優れていました。
(糞尿の中の窒素成分を使った火薬であり、黄色火薬とも呼びます)

この代金は、石見銀山(世界遺産)銀で支払っていました。
当時この取引に使う時の金と銀の交換比率と、スペインが世界市場で取引するときの金銀の交換比率と大きく異なっており、スペインはその値差で莫大な利益を得たと聞いています。

また最近の研究でわかったことは、火縄銃の弾である鉛は、タイの鉱山で堀り、スペイン船が日本に売りに来ていたという事実です。
すなわちこの事実から、日本は広く世界と貿易していたということです。

ちなみに江戸時代になって、カトリックを追放するために幕府は鎖国政策を取りましたが、これさえなければ日本は戦国時代からグローバルに交易をする国だったのです。

私たちは学校で江戸幕府が鎖国をしたことによって、日本は海外との窓口がすべて閉鎖されたような教育を受けましたが、これは事実ではありません。
考えてもみてください。

カトリックではなく、プロテスタントのオランダは長崎の出島で交易することを許されていました。
イギリスもプロテスタントですから、交易を許されていたのですが、インドの植民地化に忙しいために日本まで手が回らなかったというふうに理解しています。

また江戸時代を通じ、中国、朝鮮とはずっと交易をしており、将軍の代変わりには李氏朝鮮から千人規模の代表団(朝鮮通信使)が日本に派遣されています。
当時朝鮮は、中国の属国であるために正式な外交使節を派遣できず、このように呼んでいました。

韓国の釜山(ぷさん)には千人規模の日本人街があり、交易で栄えていたとNHKの日本の歴史の番組でも紹介していました。

私たちは、英語を勉強するだけでなく、このような母国の歴史も大いに学んでいく必要があります。



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身体のストレッチ、脳波を下げて瞑想をする
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この記事を書いたプロ

山中昇

自ら英検1級合格を続ける英語指導者

山中昇(英検一級道場)

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