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【医師監修】睡眠中の危険な行動:レム睡眠行動障害とは?

坪田聡

坪田聡

テーマ:睡眠運動障害

レム睡眠行動障害

◆レム睡眠行動障害(RBD)とは

レム睡眠行動障害とは、睡眠中にみる夢の内容に合わせて、大声で寝言を言ったり、手足を激しく動かしたりする睡眠障害です。通常、レム睡眠中は筋肉が弛緩するため、夢を見ても体は動きませんが、レム睡眠行動障害ではこの機能がうまく働かず、夢の中の行動が現実の行動として現れてしまいます

◆レム睡眠行動障害の原因・メカニズム

レム睡眠行動障害の正確な原因はまだ解明されていませんが、脳の神経細胞の変性が関与していると考えられています。特に、パーキンソン病レビー小体型認知症などの神経変性疾患の初期症状として現れることがあります。また、一部の抗うつ薬の副作用や、ナルコレプシーなどの他の睡眠障害と関連する場合もあります。

◆レム睡眠行動障害の症状

レム睡眠行動障害の主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

・睡眠中に大声を出す、叫ぶ
・寝言を言う
・手足を激しく動かす、殴る、蹴る
・寝床から落ちる
・夢の内容と一致した行動をとる:追いかけられる夢を見て逃げようとするなど

これらの症状は、睡眠の後半に現れやすく、同室の人にけがをさせてしまうこともあります。

◆レム睡眠行動障害の検査

レム睡眠行動障害の診断には、終夜睡眠ポリグラフ検査が用いられます。この検査では、脳波や筋電図、眼球運動などを測定し、睡眠中の体の動きや脳の状態を詳しく調べます。また、ビデオ撮影を行い、睡眠中の行動を記録することも重要です。

◆レム睡眠行動障害の治療法

レム睡眠行動障害の治療には、薬物療法と環境調整が中心となります。

・薬物療法:クロナゼパムなどのベンゾジアゼピン系薬剤や、メラトニンなどが有効とされています。
・環境調整:寝室の家具を移動させたり、ベッドの周りにクッションを置いたりして、けがのリスクを減らします。

◆自分でできる対処法

レム睡眠行動障害の症状を軽減するために、日常生活でできることもあります。

・規則正しい睡眠習慣:毎日同じ時刻に寝起きし、十分な睡眠時間を確保します。
・寝室の安全確保:寝室の家具を減らし、危険なものは置かないようにします。
・ストレス軽減:リラックスできる時間を作り、ストレスをため込まないようにします。
・アルコールやカフェインを控える:睡眠の質を悪化させるため、就寝前の摂取は避けましょう。

レム睡眠行動障害は、日常生活に支障をきたすだけでなく、将来的に神経変性疾患を発症するリスクを高める可能性もあります。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。

雨晴クリニックでは、レム睡眠行動障害の診療を行っています。どうぞお気軽にご相談ください。

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坪田聡
専門家

坪田聡(医師)

雨晴クリニック

不眠症など睡眠障害の治療に30年以上携わり、快眠に関する正しい知識の普及に力を入れています。コーチングによる生活習慣の見直しから枕の選び方までサポート。メディア出演や著書、セミナーの実績も豊富です。

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