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【医師監修】 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)について知ろう!

坪田聡

坪田聡

テーマ:睡眠呼吸障害

いびき・カップル・枕

■睡眠中に呼吸が止まる? 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)

「十分眠っているはずなのに、いつも疲れている…」そんな経験はありませんか?もしかしたら、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)という睡眠の病気にかかっているかもしれません。

OSAとは、睡眠中に気道が狭くなり、呼吸が何度も止まってしまう病気です。 呼吸が止まることで、十分な酸素が脳に送られなくなり、睡眠の質が大きく低下します。

■閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の原因とメカニズム

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の原因は、気道の狭窄が主なものです。いびきや肥満、アデノイド、扁桃肥大、顎の小ささなどが、気道を狭める要因となります。睡眠中は筋肉が弛緩するため、通常は問題ない気道も狭くなり、呼吸が止まってしまうのです。

■閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の症状

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の症状は、以下の通りです。

・いびき:大きないびきをかき、呼吸が止まります。
・日中の強い眠気:昼間に眠くて仕方がない、仕事中に何度もウトウトしてしまうなど。
・集中力の低下:注意力が散漫になり、ミスが増えます。
・頭痛:朝起きたときに頭痛がする。
・高血圧:閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、高血圧や心臓病、脳卒中などのリスクを高めます。
・睡眠中の多汗:寝汗をかく。

■閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)と中枢性睡眠時無呼吸症候群の違い

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)と似た病気として、中枢性睡眠時無呼吸症候群があります。しかし、両者は原因が異なります。閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は気道の閉塞が原因であるのに対し、中枢性睡眠時無呼吸症候群は、脳が呼吸をコントロールする信号を出せないことが原因です。

■閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の検査

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の診断には、睡眠ポリグラフ検査という検査が一般的です。この検査では、睡眠中の脳波や呼吸、心拍数などを記録し、無呼吸や低呼吸の回数を調べます。

■閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の治療法

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の治療法としては、以下のものが挙げられます。

・持続陽圧呼吸療法(CPAP療法):鼻にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、呼吸を補助する治療法です。
・口腔内装置:下顎を少し前に出すマウスピースをつけて、気道を広げる治療法です。
・外科手術:アデノイドや扁桃肥大、鼻中隔湾曲などの構造的な問題がある場合に行われることがあります。
・生活習慣の改善:減量やアルコールの摂取制限、仰向け以外の寝方などが有効です。

■自分でできる対処法

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の治療は、医師の診断と指示のもとに行うことが大切です。しかし、自分でできる対処法もあります。

・規則正しい生活:睡眠時間を確保し、昼寝を控える。
・禁煙:喫煙は気道を狭めるため、禁煙が推奨されます。
・アルコールの控える:アルコールは呼吸を抑制するため、就寝前の飲酒は避ける。
・側臥位で寝る:横向きに寝ると、気道が狭まりにくくなります。

■まとめ

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、放置しておくとさまざまな健康問題を引き起こす可能性のある病気です。上記のような症状があり、自分でできる対処法を行ってもまだ具合が悪い方は、一度専門医にご相談ください。


雨晴クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の方の診療を行っています。どうぞお気軽にご相談ください。

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坪田聡
専門家

坪田聡(医師)

雨晴クリニック

不眠症など睡眠障害の治療に30年以上携わり、快眠に関する正しい知識の普及に力を入れています。コーチングによる生活習慣の見直しから枕の選び方までサポート。メディア出演や著書、セミナーの実績も豊富です。

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