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坪田聡プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

【医師監修】 甲状腺機能低下症と過眠:眠くて仕方ないあなたへ

坪田聡

坪田聡

テーマ:眠気・過眠症

のど・女性

■甲状腺機能低下症とは?

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンが不足することで、身体の代謝が低下する病気です。甲状腺は首にある蝶の形をした内分泌腺で、私たちの体のエネルギー代謝を調節する大切な役割を担っています。このホルモンが不足すると、さまざまな不調が現れます。

■なぜ過眠になるの?

甲状腺ホルモンは、私たちの体のエネルギーレベルを調整するだけでなく、脳の神経伝達物質にも影響を与えます。このホルモンが不足すると、脳の活動が低下し、常に眠気を催す状態になります。また、代謝が低下することで、体がだるく感じられ、睡眠欲求が増すこともあります。

■どんな症状があるの?

甲状腺機能低下症による過眠以外にも、さまざまな症状が現れます。

・倦怠感: 常にだるく、疲れが取れない
・寒がり: 基礎代謝が低下するため、寒さを感じやすい
・便秘: 消化機能が低下するため、便秘になりやすい
・むくみ: 体内に水分が溜まりやすくなる
・体重増加: 代謝が低下するため、太りやすくなる
・肌の乾燥: 皮膚のターンオーバーが遅くなる
・脱毛: 髪が抜けやすくなる
・集中力の低下: 思考力や記憶力が低下する
・抑うつ状態: 意欲が低下し、気分が落ち込む

■他の過眠症との違いは?

過眠の原因はさまざまです。睡眠時無呼吸症候群ナルコレプシーうつ病なども過眠を引き起こすことがあります。甲状腺機能低下症による過眠は、他の症状(倦怠感、寒がりなど)を伴うことが多い点が特徴です。

■どうやって診断するの?

甲状腺機能低下症の診断には、血液検査が用いられます。甲状腺ホルモンの量や、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の量を測定することで、診断できます。

■治療法は?

甲状腺ホルモン剤を服用することで、不足しているホルモンを補い、症状を改善できます。治療を開始すると、数週間から数ヶ月かけて少しずつ症状が改善していきます。

■自分でできる対処法は?

・規則正しい生活: 睡眠時間を一定にし、昼寝を控える
・バランスの取れた食事: 特に、タンパク質をしっかりと摂る
・適度な運動: 体を動かすことで、代謝を上げる
・ストレスをためない: リラックスできる時間を設ける

■まとめ

甲状腺機能低下症による過眠は、甲状腺ホルモン剤を服用することで改善できます。もし、慢性的な眠気や倦怠感を感じている場合は、一度医師に相談することをおすすめします。


雨晴クリニックでは、過眠症の方の診療を行っています。どうぞお気軽にご相談ください。

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坪田聡
専門家

坪田聡(医師)

雨晴クリニック

不眠症など睡眠障害の治療に30年以上携わり、快眠に関する正しい知識の普及に力を入れています。コーチングによる生活習慣の見直しから枕の選び方までサポート。メディア出演や著書、セミナーの実績も豊富です。

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