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坪田聡プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

【医師監修】 反復性過眠症ってどんな病気?~眠りの専門家が解説~

坪田聡

坪田聡

テーマ:眠気・過眠症

冷蔵庫・居眠り・男性

■定義

反復性過眠症は、「クライネ・レビン症候群」とも呼ばれる病気です。反復性過眠症は、数日から数週間続く強い眠気と、同じほどの間隔をあけて繰り返し現れる睡眠の異常を特徴とする、非常に珍しい病気です。まるでスイッチが入ったように、突然強い眠気に襲われ、一日中眠ってしまう状態が続きます。この状態を「傾眠期」と呼び、通常の生活を送れる期間を「間欠期」と呼びます。

■原因・メカニズム

なぜこのようなことが起こるのか、その原因はまだ解明されていません。脳の特定の部位の機能に異常があるのではないか、遺伝的な要因が関与しているのではないか、といったさまざまな説が提唱されていますが、確かなことはわかっていません。

■ナルコレプシーや特発性過眠症との違い

よく似た病気として、ナルコレプシーや特発性過眠症が挙げられます。これらの病気も日中の強い眠気を特徴としますが、反復性過眠症のように、周期的に激しい眠気が襲ってくることはありません。ナルコレプシーは、レム睡眠とノンレム睡眠が入り混じることで日中に強い眠気が起こる病気で、特発性過眠症は、はっきりとした原因がわからないまま、慢性的に強い眠気が続く病気です。

■症状

反復性過眠症の主な症状は、以下の通りです。

・強い眠気:1日に20時間近く眠ってしまうこともあります。
・認知機能の低下:集中力や記憶力が低下し、ボーッとした状態が続きます。
・行動の変化:食欲が増進したり、逆に食欲がなくなったり、性欲が亢進したりすることもあります。
・感情の変化:イライラしたり、抑うつ状態になったりすることもあります。

■検査

反復性過眠症の診断は、問診や睡眠日誌、脳波検査、MRI検査などを総合的に行うことで下されます。他の睡眠障害との鑑別診断も重要です。

■治療法

残念ながら、現在、反復性過眠症に対する特効薬はありません。症状を緩和するための薬物療法や、生活習慣の改善などが行われることがあります。

■自分でできる対処法

・規則正しい生活:睡眠時間を一定に保ち、昼寝を控えるなど、規則正しい生活を送ることが大切です。
・ストレスをためない:ストレスは睡眠の質を低下させるため、ストレスをためないように心がけましょう。
・適度な運動:軽い運動は、睡眠の質を改善する効果が期待できます。

■まとめ

反復性過眠症は、まれで謎の多い病気です。このような症状に心当たりのある方は、一人で悩まずに、専門医に相談することをおすすめします。


雨晴クリニックでは、反復性過眠症の方の診療を行っています。どうぞお気軽にご相談ください。

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坪田聡
専門家

坪田聡(医師)

雨晴クリニック

不眠症など睡眠障害の治療に30年以上携わり、快眠に関する正しい知識の普及に力を入れています。コーチングによる生活習慣の見直しから枕の選び方までサポート。メディア出演や著書、セミナーの実績も豊富です。

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