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パワハラと部下指導

桐生英美

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テーマ:人事トラブル

部下の営業社員が仕事で失敗したので、会議で怒鳴ってしまいました。他の課長から「パワハラになるから気をつけろ」と指摘されました。私としては、指導のつもりだったのですが、パワハラになりますか?

部下が仕事で失敗した時や、仕事に対する態度に問題がある場合、上司としては注意することは、少なからずあります。その場合でも、感情に流されるままに怒鳴ったりすることは、避けたいものです。
会議でどのような内容で怒鳴ったかはわかりませんが、仕事の内容や指示命令とは関係なく感情的な発言はパワハラとみなされるでしょう。特に「バカ」「給料どろぼう!」とか「もう仕事しなくていいから帰れ」などということは、業務命令や業務遂行に関係ない言葉と捉えられます。
また、会議や朝礼で、名指しで非難や中傷するような発言も、通常の注意指導からは外れた行為と言えます。
パワハラにならないような配慮をするには、相手の言い分を十分に聞き、どこが悪いのか、なぜミスをしたのかがわかるように指導することです。これが上司としての部下マネジメントの能力となります。そういう指導があってこそ、社員の仕事の品質が上がり、会社の業績向上につながるものです。
さらに、注意指導する場面としては、会議や朝礼といった他の社員がいる前で行うことも、注意すべきです。会議室で個別に指導することも、現代の管理者が心構えとして持っておいてほしいものです。

上司という存在は、部下にとっては威圧感を感じる存在です。それを口実に、威圧的な態度や強引な発言をすることは、指導ではない嫌がらせやいじめとなることもあります。上司のパワハラに近い行為が、会社の業績が上がらない状態を作り出していることに、気付いていない上司がいることも多くないようです。
上司はパワハラに注意しながら部下をうまく使い、業績を上げる術を身につけることが必要と考えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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専門家

桐生英美(社会保険労務士)

日本経営サポート株式会社

民間企業での人事と採用経験25年、社労士登録20年。採用面接は2000人。中小企業が悩む採用問題、人事問題を、自らの実務経験と社労士の資格を活かして円満に解決するサポートをいたします。

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