高校生の古文の学習法 その②<高校2年生の文語文法>

小田原漂情

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テーマ:国語

 4月から高校2年生になられたみなさん。高校生活が、もっとも充実する一年間ですね。スタートは順調でしょうか。

 比較的国語が好きな人でも、意外に困るのが、高校2年次の古文、特に文法の勉強です。というのは、数学や英語と違い、国語には、「2年次の新出事項(あるいは領域)」というものが、明確にあるわけではありません。文語文法で言えば、係り結びや用言の活用、助動詞・助詞のひととおりの勉強は、ふつう1年次に終えています。

 このペースで言うなら、2年次には、1年次に「あえてまだ教えなかったこと」、たとえば「え・・・ず(または他の打ち消し語)」の「不可能」、「な・・・そ」の「禁止」、音便による「なめり」などの特殊表記、「に」「なり」など、幾種かの成り立ちがある表現の識別などが、「指導すべき文法事項」となるでしょう(私の場合は、「え・・・ず」や「な・・・そ」などの覚えるだけのものは、文中に出てくれば中3でも教えてしまいますが)。

 ところで問題になるのは、国語では、これらの文法事項をそれだけとり出して勉強しても、あまり意味がないという点です。英語の場合、ある型の文法については例文がたくさんあって、文法項目だけを集中して勉強する授業があるわけですが、文語文法でこれらのことだけをやっていても、必要なのは文脈の中で尊敬表現も含めニュアンスまで理解することですから(英語でも、あとで微妙な表現の判断は求められますが、まず「まったく知らない」文法の学習が、必要だということでしょう)、それだけの勉強というのは、文法書をなぞる時ぐらいしか、ないはずなのです。

 では2年次の国語は(現代文も含め)何が重要なのかと言うと、文章自体の内容が高度になっており、それを読み解く力をつけて行くことにほかなりません。 

 その中で、先述したような文語文法の「新出(未習)事項」は、文章を読んで行く中でその都度確認し、徹底して身につけて行くことが重要です。おそらく学校の授業でも、問題演習、または講読式に文章を読みながら、最初に出てきたところで解説される、この繰り返しだろうと思われます。そしてテストの時に、一問ずつピンポイントで、これらの項目が出題されて、「ああ覚えていなかった・・・」ということになる人が多いため、古文の平均点が高くない、そんな実態なのではないでしょうか。

 文系にしろ理系にしろ、あるいは得意な人も不得意な人も、「2年の古文を制するため」には、まず1年次の文法の復習を、きちんとしておいて下さい。新1年生向けに、ほんとうの入り口のツボを紹介した記事がありますから、まずは一度、のぞいてみて下さい。2年生、あるいは3年生でも、まだ遅くはありません。ここに書かれていることからやり直した方が、結果的に早く文法の復習をすることができます。

◇文語文法の基礎の基礎は、ここから振り返りましょう! 

そして国語の塾=言問学舎の授業の特色は、いつでも、どの文章でも、重要な文法事項はその都度必ずチェックすることにあります(設問以外でも)。そしてより重要な、文章そのものの内容をきちんと読み解く授業を実施します。国語をしっかり勉強し、自分の武器にしたい方、あるいは苦手な国語を克服したい方、どなたでも、言問学舎で勉強すれば、古文の力は確実にアップします。

 ご相談・体験授業は、5月4日・5日と日曜日をのぞき、いつでもお受けしています(メールでのお問い合わせは、24時間対応。ただし営業日で1~2日、返信までにお時間をいただきます)。古文・国語のご相談は、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情までお寄せ下さい。

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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