高校生の古文の学習法 その①<新高校1年生のみなさんへ 文語文法の学習法>

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

 新しく高校という広い世界へ飛びこんで、ほぼ1ヶ月が経ちました。そろそろ通学にも慣れ、また、待ちに待ったゴールデンウィークで、楽しみが一杯のことでしょう。

 楽しむ時は、思い切り楽しんで下さい(もちろん、羽目を外しすぎないように)。

 そして連休が明けると、最初の中間テストが近づいて来ます。何ごとも最初が肝心!ここでは古文の「文法」について、さらりと一番大事なところだけをお教えします。

一.文語では、動詞は「る」が消える!

 サ変動詞「す」、カ変動詞「来(く)」のことを考えて下さい。それぞれ口語では「する」「来る」ですね。これが文語では、「す」と「く」になるのです。この感覚を、はやくつかんで下さい。

 上二段の「起きる」は「起く」、下二段の「食べる」なら、「食ぶ」になります。この終止形の変化で混乱する人がもっとも多いので、はやく慣れましょう。これは単純に「慣れ」の問題で済むことです。

二.動詞の活用は、活用表の丸暗記でなく、あとの語につなげて覚える!

 たとえば四段動詞「書く」の場合、活用表通りに「か-き-く-く-け-け」と覚えることが多いと思います(学校の授業で)。上記の上二段「起く」ならば「き-き-く-くる-くれ-きよ」ですね。

 もし、すでにこの方式で一生懸命覚え始めていたら、そのまま完璧に覚えて下さい。

 そして、九種類の活用を覚え終わったら、あるいはこれから覚えようとする人は、ぜひ、次にご説明する方法で、覚えるようにしましょう。

 四段「書く」 書か-ず/書き-たり/書く/書く-とき/書け-ども/書け
 上二「起く」 起き-ず/起き-たり/起く/起くる-とき/起くれ-ども/起きよ

 理由は簡単です。こうやって身につけた方が、あとでずっと上手に使いこなせるようになるからです。もっと詳しい説明は、いま少し文語文法になじんだころ、きちんとお話しする予定です。まずは中間テストに向けて、この二点を意識して頑張ってみて下さい。

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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