高校生の期末テスト対策 『こころ』(夏目漱石)の解釈はこれで万全!
三学期制の私立中および高等学校では、今まさに一学期の中間試験たけなわです。<本物の国語を教える言問学舎>舎主として、国語について重要なことをお伝えしたいと思います。
それは、特に<評論>の内容読解に関して、授業のノートを覚えるだけの「試験勉強」でなく、きちんと内容を理解しておくことが肝要である、ということです。理由は二つあります。
一つ目は、<入試の国語で9割とる秘訣!>でもお伝えした通り、大学入試の国語の出題文は評論が中心だということです。文章の仕組みから読みといていくことは評論問題を解く基本ですが、難解な評論文をきちんと読み解くには、用語や命題の知識、思考の蓄積も、また大切です。そしてせっかく良い文章を読んだら、その内容をしっかり自分のものにすることで、先々の受験、またその後にまでつながっていく、「読書の財産」を積むことができるのです。
二つ目は、「板書→ノート」型の授業では、文章全体の骨格・真髄はつかみにくいということが挙げられます。学校の授業は、多くの場合文章の冒頭から順に読んで説明して行くので、どこかで全体の整理はされるはずですが、骨格からつかむ形の授業に比べて、ポイントを絞り切れていないケースが見受けられます。
学校の「試験勉強」としては、授業のノートを丹念に追うことで、良い点数はとれるでしょう。しかし文章を深く理解し、将来の役に立つだけの「勉強」には、なりにくいでしょう。特に高校生にとって難解で、かつ論旨が明確な評論に関しては、どこかで十分な勉強をすることが必要なのです(小説の解釈は多様ですから、学校の試験勉強は学校の授業・ノートに準じるのが正解です)。
今日このあと、高校2年生に評論の授業を行ないます。機会がある時は、生の授業の反応もお伝えしますので、ひきつづきご注目下さい。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎