米国の大学生から見たニッポン。英語で日本を俯瞰しよう!

豊田朋子

豊田朋子

テーマ:今週の授業(Global youth)


あなたなら、どちらの教育・文化を選ぶ?


Global Youthでは、この夏休み、普段とは少し違う授業を続けてきました。

テーマは、

「日本を英語で俯瞰する」

です。

海外で学ぶ大学生や、異なる文化背景を持つゲストを教室に招き、まず「世界」を知る。その上で、

「では、日本はどうなんだろう?」

と、自分たちの国を外側から見つめ直してみる。

今日は、その夏休みシリーズの最終回です。

 海外で学ぶ大学生や、異なる文化背景を持つゲストを教室に招き、まず「世界」を知る。その上で、

「では、日本はどうなんだろう?」

と、自分たちの国を外側から見つめ直してみる。

今日は、その夏休みシリーズの最終回です。

ゲストは、かつてGlobal Youthでバイリンガル講師を務め、現在はアメリカ・オクラホマ州のカトリック系大学で学ぶ大学2年生のチャーリーさん。
 小3から日本に住み、アメリカの大学へ。漢字3000字を日本人よりきれいにかける、
英語も日本語も完全にマスターしている希少な日英バイリンガルです。

先週、チャーリーさんが写真を見せながら、アメリカの大学生活について英語でスピーチをしてくれました。

 大学の授業、アパートのベースメント(地下室)でのルームメイトとの生活、そしてアメリカでの人間関係。

生徒たちは、まるでアメリカのキャンパスを覗いているような感覚で聞き入っていました。

「ルームメイトの食事はピザとカップラーメン。でも、みんな良い人」




特に印象的だったのが、チャーリーさんのアパート生活です。

ルームメイトは3人。

アメリカ人2人とジャマイカ人1人。

食生活はというと、ピザやカップラーメン中心。
日本人では考えられない食生活です。

その中でチャーリーさんだけは、自分で食材を買い、きちんと料理をし、食費を節約して生活していました。

しかし、生活スタイルは違っても、

「みんな良い人たちだった」

と言います。

この話は、実は今日の授業にもつながります。

異なる文化、異なる生活習慣。

でも、それだけで人間関係が悪くなるわけではない。

むしろ、違いを持ったまま一緒に暮らすことこそ、多文化社会のリアルなのかもしれません。

今日のテーマ① EDUCATION

チャーリーさんが語ったアメリカの大学教育で、生徒たちが驚いたのが**「評価のされ方」**でした。

日本では、テストの点数や〇×によって評価が決まることが多い。

一方、チャーリーさんの大学では、生徒の**motivation(意欲)**や授業への取り組みも重要だと言います。

チャーリーさん自身、教授に質問をしたところ、個別の課題を出され、それを提出した結果、

Bだった評価がAになった

という経験をしました。

そこで今日、生徒たちにこんな問いを投げかけます。

Which do you think is more important: test scores or effort and motivation? Why?

「テストの点数と、努力・意欲。どちらが大切だと思いますか?」

さらに、

Should students be able to improve their grades by showing effort?
Is it important to choose a professor based on his or her personality and teaching ability?

と問いかけます。

そして最後には、

What can Japanese universities learn from American universities?

を考えます。

「人気だったITサイエンスが、AIで不人気に?」


もう一つ興味深かったのが、大学の専攻・科目の変化です。

数年前まで人気だったIT・サイエンス系の分野が、AIの急速な発展によって、以前ほど人気がなくなっている。

アメリカの大学は、社会の変化や学生の関心の変化を非常に速く教育に反映させる。

これも、

「教育は社会の変化についていけているか?」

という、日本の教育を考える材料になります。

今日のテーマ② LIFE & HUMAN RELATIONSHIPS

もう一つのテーマは、人間関係。

今日、生徒たちは3人程度のグループに分かれます。

各グループには、チャーリーさんを含む3人のバイリンガル・アシスタントが一人ずつ入り、英語でディスカッションをサポートします。

問いは、

Would you enjoy living with three roommates? Why or why not?
What would be difficult about living with people from different cultures?
Is it important for roommates to have similar lifestyles?

そして、

What makes a good roommate?

「良いルームメイトとは、どんな人?」

を考えます。

kind、respectful、flexible、responsible……

生徒たちは、自分たちなら何を重視するかを英語で話し合います。

そして、もう一つの「文化の違い」

チャーリーさんの話で、教室が一気に盛り上がったのが、恋愛の話でした。

チャーリーさんは、

「日本では彼氏ができなかったけれど、アメリカではすぐにできた」

と話します。

しかも、彼の方からアプローチ。

初めて会ってから、わずか1時間後にデートに誘われたそうです。

現在は、二人の関係を象徴するpromising ringも。

そこで生徒たちには、

Why do you think dating starts more quickly in the U.S.?
Do Japanese people take too much time before starting a relationship?
What is important in a good relationship?

といった問いも投げかけます。

もちろん、個人的な恋愛経験を話す必要はありません。

文化の違いを、あくまで一つの「社会現象」として考えます。

最後は「日本を英語で俯瞰する」

グループワークの最後には、各グループが英語で発表します。

キーワードは、

What can Japan learn from America?

そして、もう一つ。

What can America learn from Japan?


です。

アメリカの方が優れている、日本が遅れている――という単純な結論にはしません。

むしろ、

Maybe we don't have to choose.

We can learn from other countries while keeping the good things about Japan.

「どちらかを選ぶ必要はない。他国から学びながら、日本の良さも守ればいい。」

それが今日の授業のゴールです。

世界を知ることで、日本が見えてくる

これは、単に英語を話す練習ではありません。

英語を使って、世界と日本を比較し、自分自身の考えをつくる。

今回のチャーリーさんの話も、正解を教えてくれたわけではありません。

アメリカの大学生活を実際に経験した一人の大学生のリアルな体験を聞き、それを材料にして、中高生たちが「日本」を考え直す。

そこに意味があります。

そして、私が何より嬉しく思うのは、今回も先輩が後輩に経験を渡してくれていることです。

Global Youthで学んだ子どもが成長し、海外で経験を積み、今度は後輩たちに英語で自分の世界を伝えてくれる。

夏休みの最後のゲスト授業。

今日もまた、

世界を知ることで、日本が見えてくる。

そんな時間にしたいと思います。

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Mybestpro Members

豊田朋子
専門家

豊田朋子(英語講師)

株式会社ダイバース・キッズ / Global kids英語会

文字と音の法則で学ぶ「フォニックス教授法」をベースに、日本の子どもに欠けがちな発信力をはぐくむプログラムを実施。本格的な英語プレゼン大会で成果を発表。専門訓練を受けたプロ講師たちが熱意を持って指導する

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