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自ら考え、発信する力を伸ばし、先の見えないグローバル時代を生き抜く力をはぐくむ英語スクール

子どもたちの「自己発信力」を引き出す英語スクールの経営者

豊田朋子

「自分の思いや考えを堂々と発表できる英語力を身に付けてください」
ノンバーバルコミュニケーションが加わり、見事なスピーチを披露

#chapter1

フォニックス教授法をベースに英語の4技能を養い、自己発信力を高める

 「社会のグローバル化や価値観の多様性が進む中、次世代がこれからの時代を生き抜いていくには、自身の考えを的確に堂々と伝える力が求められます。当スクールは2011年の開設以来、子どもたちの『自己発信力』をはぐくむ英語教育に力を注いでいます」

 こう語るのは、「Global kids英語会」を運営する株式会社ダイバース・キッズの代表取締役社長の豊田朋子さん。東京都の世田谷区と杉並区、神奈川県川崎市で5教室を開き、小学生から高校生までが集います。

 「当会では、英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために開発された『フォニックス教授法』を採用しています。『bag』など、単語のつづりと音の間にあるルールを学ぶ音声学習法で、英語の正しい読み方やきれいな発音を身に付けることができます」

 聴覚が柔軟な小学校低学年から始めることで、難しい発音も聞き分けられるようになり、リスニング力も向上します。
 「フォニックスは、『読む』『聞く』『書く』『話す』の4技能を起動できるソフトのようなもの。そのソフトを装備すれば、小学生でも英字新聞の音読が可能です。意味が分からなくても、その単語を読めることが英語力の確固とした土台になります」

 フォニックスを基礎に、4~5人の少人数クラスで、スピーチの作成から発表までを練習する自己表現ワークや日常会話の基本表現をダンスをしながら覚えるタスクなどを実施。全て英語教授法を訓練したプロの日本人講師たちが指導します。同じ日本語話者として、生徒たちの弱点を熟知した上での丁寧なアプローチが強みです。

#chapter2

本格的な英語プレゼン大会に向け、ジェスチャーなど「ノンバーバル表現」についても徹底指導

 中高生クラスは、豊田さん自身が担当。敢えて受験英語の対策はしないことを前提に、海外での記者経験を基に、世界の動きをリアルに把握する、独自の時事英語プログラムを実施しています。

 また、日々の学習成果を披露する「英語プレゼン大会」も年1回開催。スライドを見せながら「ショー&テル」形式で音響、照明を備えた本格的な舞台に、小学校1年から高校生までが挑みます。

 テーマは、小学校低学年では、趣味や家族など個人的な事柄がメインですが、学年が上がるにつれ、SDGs(持続可能な開発目標)、動物保護など社会的テーマへとシフトしていきます。中高生になると政治、文学、安全保障、気候危機、ジェンダーなど多岐にわたります。

 「社会問題に無関心といわれる若者も、発信の場をきちんと設ければ、世界の未来について真摯に考えていることが分かり、その意識の高さに感銘を受けます。毎回観客席では、人前で話すことが苦手だったわが子が、その殻を打ち破る姿に涙ぐむ保護者の姿も見られますよ」と豊田さん。

 大会に向け、聴衆に効果的に伝えるための、ノンバーバル(非言語)表現のトレーニングにも取り組みます。
 「ジェスチャーや聴衆へのアイコンタクト、声の大きさやトーンの調整、笑顔をキープして話すことなど、これらは、効果的な表現スキルというより、国際舞台で発表する際の欠かせないマナーです。日本の英語教育の盲点でもあるノンバーバル指導を、子どもに向けてここまで徹底しているスクールは稀ではないでしょうか」

教室内には元気に受け答えする子どもたちの声が響きます

#chapter3

主体を明確にする英語で思考・発信することで、自己肯定感もはぐくまれる

 プレゼンを通し、自身の意見を、英語でロジカルに組み立て、表現するスキルを磨くことも重視しています。それは、自己肯定感を高めることにもつながると言います。
 「英語は、『私は、こう思います』『私は、こう信じます』と主体と目的を明確にする言語です。英語で思考し、発言するうちに、日本語で忖度しながら生活する中で曖昧になっていた自身の考えが明確になります。同時に自己肯定感も高まっていくのです」

 さらに豊田さんは、スクールを超えて発信の場も積極的に創出しています。ロシアによるウクライナ侵攻の際には、生徒たちと平和を願う英語動画を作成。在日ウクライナ大使館でも取り上げられ、戦地からも「励まされた」とメッセージが多数届いたそうです。今夏には、長野県の教育機関と共催で、メタバースも活用した『ユース国際会議』の開催も予定しています。

 豊田さんが発信力にこだわるのは、留学先のアメリカの大学院で「日本人学生は難解な単語を頻繁に使って、結局何を主張したいのか伝わってこない」と教授から言われた体験も背景にあります。日本で英語教師をしていただけに、じくじたる思いだったそうです。

 「日本の英語教育は、いまだ受験が主な目的です。しかし、世界の公用語である英語は、世界へ自己発信するための、そして世界をよりよくするための道具の一つなのです。それを次世代に獲得させるための知見と熱意はどこにも負けません。お子さまの英語力、発信力を伸ばしたいという方は、ぜひ声をお掛けください」

(取材年月:2023年4月)

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Profile

専門家プロフィール

豊田朋子

子どもたちの「自己発信力」を引き出す英語スクールの経営者

豊田朋子プロ

英語講師

株式会社ダイバース・キッズ / Global kids英語会

文字と音の法則で学ぶ「フォニックス教授法」をベースに、日本の子どもに欠けがちな発信力をはぐくむプログラムを実施。本格的な英語プレゼン大会で成果を発表。専門訓練を受けたプロ講師たちが熱意を持って指導する

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