Apple 初の折りたたみiPhone、「これ意味ある?」を英語で。

豊田朋子

豊田朋子

テーマ:今週の授業(Global youth)

Appleの「折りたたみiPhone」から考える、技術の進歩と私たちの消費


「これ、本当に必要?」

新しいスマートフォンが発売されるたびに、そんな疑問を感じたことはないでしょうか。

今回、Appleが発表したのは、同社初の折りたたみ式iPhone「iPhone Duo」。
開くと7.6インチの大きな画面になり、複数のアプリを同時に使ったり、ビデオ通話や仕事のアプリを大画面で操作したりできることをAppleはアピールしています。
https://www.modernghana.com/videonews/bbc/1/714543

一方、米国での価格は**1,999ドルから**。
日本円ではおよそ30万円という、スマートフォンとしては非常に高額な商品です。

そこで、中高生たちにこんな問いを投げかけました。

**Is the foldable iPhone really worth the price?**

この折りたたみiPhoneは、本当にその価格に見合う価値があるのだろうか?

「新しい=良い」とは限らない

Appleは、折りたたむことで持ち運びやすく、開けばタブレットのような大画面になることを強調しています。

たしかに便利そうです。

でも、ここで立ち止まって考えてみる。

Are smartphones improving in meaningful ways,
or are companies simply using new technology to justify raising prices?

スマートフォンは本当に「意味のある進化」をしているのでしょうか。

それとも、企業は新しいテクノロジーを使って、価格を上げる理由を作っているだけなのでしょうか。

これは、実は今回突然生まれた問いではありません。

IT革命が始まって以来、消費者の側にずっとくすぶり続けてきた疑問でもあります。

「新機能がつきました」
「性能が上がりました」
「今までにない体験です」

でも、それは本当に、私たちの生活をより良くしているのか?

中高生の「プチ社会課題」

現在、中高生クラスでは、メインテーマとして**気候変動問題**を継続的に扱っています。

地球温暖化、1.5℃目標、化石燃料、異常気象……。

これは、英語の授業で一度触れて終わりにするようなテーマではありません。

世界共通語である英語を使い、さらに母語である日本語でも深く考える。

特に日本の公教育では、こうした世界的な社会課題について、継続的に英語で考え、議論する機会はまだ十分とは言えません。

だからこそ、私たちは気候変動を**中・長期課題**として追いかけています。

しかし――

ずっと重いテーマばかりでは、さすがに少し疲れます。

そこで今回、授業の途中に**「プチ社会課題」**を入れてみました。

テーマは、まったく違う分野。

**テクノロジーと消費です。**

---

YESかNOか。15分で考える

まず生徒たちに、二つのグループに分かれてもらいました。

★ YES Group

The foldable iPhone is meaningful innovation.

「この新技術には意味がある」

★NO Group

It is not meaningful innovation.

「意味のある進歩とは言えない。企業が価格を上げるための理由にしているだけでは?」

そして、それぞれのグループで15分。

「なぜそう思うのか」を英語で話し合います。


英検2級程度の英語表現を使いながら、最後にはグループとして自分たちの意見を発表します。

-ここで私が大切にしたいのは、

「Appleの新製品について正しい答えを出すこと」ではありません。

むしろ、

自分は何を価値だと思うのか。

新しいものを、無条件に「すごい」と受け入れていないか。


企業が提示する「便利」「革新的」という言葉を、自分の頭で考え直せるかどうかです。

本当の意味での進歩とは何?


気候変動と折りたたみスマートフォン。

一見、まったく違うテーマです。

一方は地球規模の危機。

もう一方は、新しいスマートフォンを買うかどうかという身近な話。

しかし、実はこの二つには、深いところで共通する問いがあります。

What is meaningful progress?*

「本当の意味での進歩とは何か?」

テクノロジーが進歩すれば、人間は幸せになるのでしょうか。

商品を次々に買い替えれば、生活は豊かになるのでしょうか。

経済が成長すれば、それだけで私たちの未来は良くなるのでしょうか。

そして気候変動についても、

「経済成長」と「持続可能な未来」をどう両立させるのか。

という、同じように難しい問いがあります。

だからこそ、今回の折りたたみiPhoneは、単なる「スマホの話」ではありません。

気候変動という**長期課題**を深く追いながら、ときには折りたたみiPhoneという**プチ社会課題**で頭をリフレッシュする。

テーマは違っても、目指しているところは同じです。

**英語で、世界を知る。
英語で、自分の頭で考える。
そして、自分の言葉で発信する。**

今回、生徒たちに投げかけた最後の問いは、シンプルです。

Is it really innovation?
Or is it just a more expensive smartphone?

さて、皆さんなら、どちらに一票を入れますか?

Global kids英語会代表
(株)ダイバース・キッズ代表取締役
豊田朋子
Global kids英語会
http://globalkids-eigokai.com/
Global youth英語会
http://youth.globalkids-eigokai.com/
朝日新聞系広告web豊田コラム
https://mbp-japan.com/tokyo/globalkids/column/

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豊田朋子
専門家

豊田朋子(英語講師)

株式会社ダイバース・キッズ / Global kids英語会

文字と音の法則で学ぶ「フォニックス教授法」をベースに、日本の子どもに欠けがちな発信力をはぐくむプログラムを実施。本格的な英語プレゼン大会で成果を発表。専門訓練を受けたプロ講師たちが熱意を持って指導する

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