日本社会をメタ認識する!日本史専攻カナダ人学生からの質問リスト
ちいかわから考える「かわいい」の奥にある不安
今週の中高生クラスでは、地球温暖化という長期的な地球規模の課題を扱う前に、少し趣向を変えたミニ・ソーシャルイシューを取り上げます。
今回のテーマは、**「ちいかわ現象」**です。
小さくて、かわいらしいキャラクターたちが登場する「ちいかわ」。日本国内だけでなく、アジアをはじめ海外にもファンを広げています。
一見すると、ただ「かわいい」キャラクターの物語に見えるかもしれません。
しかし、その世界には、不安や緊張、仕事、競争、孤独、そして厳しい現実も描かれています。
例えば、ちいかわが飲食店で注文することに緊張してしまう場面。
ハチワレが助けてくれる姿に、共感を覚える人もいるのではないでしょうか。
なぜ、このような「かわいくて、少し切ない」物語が、多くの人の心をつかむのでしょうか。
「かわいい」は、単なる外見の問題なのか?
海外メディアのThe Economistも、ちいかわが不安の多い時代に人々を引きつけていることに注目しています。
現代社会では、子どもも大人も、学校や仕事、人間関係、将来への不安など、さまざまなプレッシャーを抱えています。
いつも強くなければならない。
失敗してはいけない。
周囲の期待に応えなければならない。
そこに、多くの人が自分自身を重ねているのかもしれません。
「不安を感じてもいい。いつも完璧でなくてもいい」
ちいかわの世界は、そんなメッセージを伝えているとEconomistは示唆しています。
もちろん、作品の受け止め方は人それぞれです。
身近なキャラクターを入り口に、自分の感情や社会のあり方について考え、英語で自分の意見を表現してみること。*
それが、今回のレッスンの目的です。
英語は、世界の出来事や文化、人々の価値観に触れるための入り口です。
今回も、「ちいかわを知っているか」「映画を見たことがあるか」という知識だけを問うのではありません。
日本の「Kawaii」文化は、世界の人々とつながる力を持っているのか。
こうした問いを通して、生徒たちが自分の経験や考えを言葉にしていきます。
日本のポップカルチャーは、言語の壁を越えて世界に広がっています。
自分が当たり前だと思っていた文化や価値観を、少し離れた場所から英語で見つめ直しましょう。
「ちいかわ」という小さな入り口から、生徒たちはどのような世界を発見するのでしょうか。
今回のミニ・ソーシャルイシューが、生徒たちにとって、自分自身と世界を考える小さなきっかけになればと思い、下記のような英語の問いを設定し、グループワークをします。
1)Why do people like cute characters?
(なぜ人々はかわいいキャラが好きなのか?)
2)What does “kawaii” mean to you?
(かわいいとはどういう意味か?)
3)Is kawaii only about appearance? Why or why not?
(かわいいは外見だけを意味するか?)
4)Can a cute character help people feel better when they are anxious or stressed?
Why or why not?
(かわいいキャラは人の不安やストレスを和らげるか?)
5)Why do you think Japanese kawaii characters are popular in other countries?
(なぜ日本のかわいいキャラは海外でも人気なのか?)
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