手に入りにくい道具ばかり使う

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:シェフの技

両手に お箸

お茶の世界で、茶事の前に、お客様に眺めて頂く、

珍しい茶器や、道具を、

「珍品(ちんぴん)」と、言うそうですが、

私が日ごろ使ううちに、手に入りにくくなった道具たちです。

ひょっとしたら、

これらをお食事前に、飾ってお見せする日も、来るかもしれません。

緋桂(ひがつら)の まな板


私のコラムや、動画で、度々お見せしております、冒頭の画像のまな板、

北海道、十勝岳の麓の製材所から、手に入れました。

古来、まな板に最適、とされる、

桂の木の、緋色(ひいろ)、と呼ばれる、赤みがかった部分のことです。

「緋桂」で、検索すると、出てきますが、希少品です。

もう、この大きさのものは、ないだろうな~

ふぐさしを切る時の、包丁のまな板への「当たり」が、極上です。

ジューサー


カボス絞り

ぽん酢を作る際に、絞っております、

「ジュウーサー」とか「イトウジューサー」とか、呼ばれて、

1970年頃には、販売されていたもの。

絞り手の力加減で、絞り感が調節できるから、

渋みを抑えて、ジューシーな果汁を絞るのに、なくてはならない道具です。

何度か、再版されたことも、あったんですがー。

現在は、新品は手に入りません。

まだ、ン十年は、困らないように、

八方手を尽くして、同じ道具を いくつもストックしました。

博物館にも、飾られております。

https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/234941

木枠の裏ごし


漉し器

カボスの絞り汁を漉して、ぽん酢を作るとき、

普通とは、逆向きに、

大鍋の真ん中に置いて、ど~ん、って絞り汁を入れると、

細かいカボスの殻も、簡単に漉されてくれる。

木製の裏ごしです。

一般的なシノワでは、目詰まりすると、一旦それでおわり、

台から降ろして、詰まった目を洗ったり、するんですが、

この裏ごしは、枠が木でできているから、水に浮くし。

すこし揺らすと、目詰まりが収まるから、最後まで、絞り切れます。

本毛と、豚毛がありまして、

本毛は、長い馬の毛で、目を編んでいます。



まだまだある、当店の懐かし道具、機会がございましたらご紹介いたします。



<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

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熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の技術を、銀座で1日1組、最大6名の個室「ぎんざ姿」でふるう。自ら日本全国を渡り歩いて選んだ食材は、店舗と、オンラインショップで入手可能。

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