ポテトチップスと断捨離®　～『ない』がもたらす所有欲の断捨離®～

2017年4月15日公開 / 2020年12月10日更新

テーマ：ちょっとブレイク

コラムカテゴリ：くらし

突然ですが　

『ポテトチップスは何味がお好みですか？』

ちなみに私は　のりしお　が好みです。

数日前、驚きのニュースを見ました。
衝撃的なタイトル！
「ポテトチップスが消える！」
老若男女、ポテトチップスが苦手という人
あまり聞きません。

栄養価の問題や添加物、油の問題などは置いておいて。
子どものころから親しんできたポテトチップスが消える？！
報道によると昨年8月、北海道を襲った台風のため
馬鈴薯収穫量が減り、生産が追い付かないためとのこと。

この情報。
断捨離視点で捉え、考えてみると　
人間心理が見えてきて面白いのです。

『ポテトチップスがなくなる』

この報道、情報受け取り、どう解釈するのか。
その幅は実に広いようです。

私の場合。
びっくりして　
「ポテトチップスが食べられなくなる」と思いました。

あなたはどう受け止めましたか？
どう解釈しましたか？
どんな感情がわきましたか？

断捨離を実践していると焦点が《ない》から《ある》に
シフトしていきます。

少しだけここの部分を説明すると・・・・
こんな例はいかがでしょうか？

私たちはよくこんなことを口にします。

『あ～・・・洋服がないわ！』

しかし、クローゼットの断捨離を実際してみると気づきます。
《ない》に視点を合わせていますが実は・・・

洋服はたくさん《ある》のに　着たい洋服が《ない》

そうです。実はたくさん洋服はある。

私たちは《不足》に《不安》を感じ《不安》を解消するために
モノを、ここでは洋服を所有しようとするもの。
《ない》に視点、目をむけていると　ない！ない！
マイナス感情でいっぱいになってしまいます。

しかし同じ状態でありながら
《ある》に視点を合わせると　
不思議とあまりマイナス感情がわいてこないものです。
冷静な思考、判断もできるものです。

いかがですか？

話しを戻します。

「ポテトチップスがなくなる」

《不足》情報によって《不安》が掻き立てられ
一気に所有欲に変わったのでしょうか。
そこを突いて　今盛り上がっているのが
先ほども確認しました某大手ネットオークション。
定価を超えた落札価格に上昇しています。
さらに所有欲が掻き立てられますね。

しかし、冷静になってみると
その情報は確認しなければ本当かどうかわかりません。
マスコミの伝えたい情報を私自身が受け取れているか
真相は定かでなく。

ならば確認しよう！
有名メーカーのHPで真意を確認すると
衝撃的な事実がありました。

「ポテトチップス、買えるよ、のりしお！」

メーカーが発表した内容では
「全ポテトチップスを発売停止・終止」
とはいっていないのです。
一部商品につきまして、と説明がありました。

私の大好きな《のりしお》は
生産・販売を現時点では止められていません。
すなわち！　食べることができるのです。
そして、ポテトチップスは現時点で店頭から消えないのです。
数、種類は減りますが。

この一件でこんなことが見えてきませんか？

＊人は《ない》に焦点を当てると
《不安》を抱き《手に入れる》衝動・行動に走りやすい

＊人は耳にした情報の解釈が様々で、偏った判断をしがち

＊それらを疑わず受け入れがち

＊人は与えられた情報に心理・行動を左右される

ポテトチップスに限らず、
日常で度々遭遇していませんか？
《ない》に敏感に反応する私たち。
その反応が勿体ない時があるように思うのです。
「余計な　思考と行動」
になりかねない、と思うのです。

究極、なくても暮らせる。
どうしても食べたければ　
その時作ればいいだけのことなのだから。

《ある》への視点変化をトレーニングしていくのが
モノを通して気づき行動と共に認知修正していくのが
断捨離なのです。

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