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原田恭兵プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

【高校受験】中3の2学期からスマホは親が預かってほしい―夏期講習を終えて感じたこと

原田恭兵

原田恭兵

テーマ:受験情報

夏休みが終わり、
いよいよ高校受験に向けた2学期が始まります。

徳島県の中学3年生にとって、
ここからは基礎学力テスト、定期テスト、
そして高校入試へと続く非常に重要な時期です。

そこで、
受験生の保護者の方に
未来舎からお願いしたいことがあります。

それは、

2学期から高校受験が終わるまで、
お子さんのスマートフォンを
保護者の方に預かっていただきたい

ということです。

「勉強中だけ預かればいいのでは?」

「自分で管理させた方がいいのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、
この夏の子どもたちの様子を見ていて、
私は勉強中だけスマホから離れるのでは不十分ではないかと
感じるようになりました。

その理由を、
未来舎で実際に見られた変化と、
スマートフォンと学習についての研究をもとに
お話ししたいと思います。

夏期講習で、過去問が50点以上伸びた生徒もいました

未来舎では、
この夏の夏期講習中、
スマートフォンを持ってきた生徒については、
基本的に帰宅するまで教室で預かっていました。

そして中学3年生には、
基礎学力テストの過去問を解いてもらい、

過去問を解く

弱点を確認する

必要な単元を勉強し直す

再び問題に挑戦する

という学習を繰り返してきました。

その結果、

スマホを触らなくなり、
学習に集中する時間が増えた生徒の中には、
夏期講習期間中に基礎学力テストの過去問で
50点以上伸びた生徒もいました。

もちろん、

「スマホを預かったから50点上がった」

と単純に考えているわけではありません。

毎日勉強した本人の努力。

過去問を使った弱点分析。

できなかった単元のやり直し。

こうしたものが積み重なった結果です。

ただ、その努力を続けられる環境を作るうえで、

スマホを長時間触らない生活になったことは、
一つの大きな変化だった

と感じています。

2学期は夏休みより「自由に使える時間」が圧倒的に少ない

中学3年生は、
この時期になると多くの生徒が部活動を引退しています。

だから、

「これから勉強する時間は増えるだろう」

と思われるかもしれません。

しかし、
夏休みとは大きく違います。

2学期になれば朝から学校があります。

夕方に帰宅して、

学校の宿題をする。

食事をする。

お風呂に入る。

睡眠時間も確保する。

そうすると、
受験勉強に自由に使える時間はそれほど多くありません。

一方で、

第1回基礎学力テストは10月7日。

その後も第2回、第3回と続き、高校入試は確実に近づいてきます。

つまり2学期以降は、

夏休み以上に「1時間の価値」が高くなる

ということです。

勉強中だけスマホを預かればいいのか?

私は以前、

「勉強するときだけスマホを預ければいい」

という考え方でもいいと思っていました。

しかし、
子どもたちを見ていると、
それだけでは難しいケースがあります。

例えば休日です。

スマホを持って友達と出かける。

帰宅する。

そこから勉強を始める。

一見すると問題ないように思えます。

しかし、

外出中に何時間もスマホを触ってしまえば、
その時間そのものが受験勉強から失われます。


家にいるときも同じです。

「勉強するときは預ける」というルールなら、

スマホを見る

なかなか勉強を始めない

ようやく預ける

勉強を始める

となることがあります。

それなら最初から、

「受験が終わるまでは、自分の手元にスマホがない」

という環境を作った方が、
本人も切り替えやすいのではないかと考えています。

「スマホと学力」の研究では何が分かっているのか

ここからは、
未来舎での経験だけではなく、
研究についても見てみます。

東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授は、
仙台市教育委員会との共同研究などをもとに、
著書『スマホが学力を破壊する』で、
子どものスマートフォン使用と学力の関係を取り上げています。

集英社によると、
この本は約7万人の子どもを対象にした
数年間の大規模調査をもとに、
スマートフォンやアプリの使用と
成績などとの関係を論じています。

仙台市が公開している資料でも、
スマートフォンを長時間使用する子どもについて
学力との関係が分析され、
研究プロジェクトではスマホ利用を長くても
1日1時間以内にすることを勧めています。

川島氏による解説では、
睡眠時間や家庭学習時間を考慮しても、
スマホ使用時間が長いグループほど
平均点が低いという分析結果が紹介されています。

ただし、ここは慎重に考える必要があります。

「スマホを1時間使ったから必ず○点下がる」という
単純な因果関係として受け取るべきではありません。

学力には、生活習慣、家庭環境、学習習慣などさまざまな要因が関係します。

それでも、

受験生がスマホを長時間使用することを、
学習面で何の問題もないと考えるのは難しい


ということは、
保護者の方にも知っておいていただきたいと思います。

教育のデジタル化を進めたスウェーデンでも見直しが始まった

海外でも、
教育とデジタル機器の関係について見直す動きがあります。

教育のデジタル化を積極的に進めてきたスウェーデンでは、
2023年から、
学校で印刷された本、静かに本を読む時間、
手書きの練習を重視する方向への見直しが進みました。

背景の一つには、
子どもの読解力低下や、
教育のデジタル化に対する専門家らの懸念があります。

ただし、これは、

「デジタル機器はすべて悪い」

「学校からICTをなくす」

という話ではありません。

実際、
デジタル化だけが学力低下の原因なのかについては
異なる見解もあります。

重要なのは、

「デジタルだから教育に良い」
「新しいから使った方が良い」
と無条件に考えるのではなく、
子どもの学習に本当に必要なのかを考えること

だと思います。

受験生に必要なのは「スマホを我慢する力」でしょうか?

「中学3年生なんだから、自分でスマホを管理できるようになってほしい」

という考え方もあります。

もちろん、将来的には必要な力です。

しかし私は、

高校受験までの数か月間に、
わざわざスマホの誘惑と戦わせる必要があるのだろうか

とも思います。

大人でも、

仕事中にスマホが机の上にあれば気になります。

通知が来れば見たくなります。

SNSを開けば、
数分のつもりが長時間になることもあります。

それを中学3年生に、

「受験生なんだから自分で我慢しなさい」

と言うだけで解決するのは簡単ではありません。

本人の意思の強さだけに頼るのではなく、
誘惑そのものを遠ざける。

これも受験環境を整える一つの方法だと思います。

だから「勉強中だけ」ではなく「受験が終わるまで」


未来舎から受験生の保護者の方にお願いしたいのは、

「勉強するときはスマホを預ける」というルールから、
もう一歩進めてほしい


ということです。

高校受験が終わるまで、
基本的には保護者の方が預かる。

必要な連絡がある場合は、
保護者の方を通して確認する。

どうしても必要なときだけ、一時的に使う。

そして用事が終われば、また保護者の方に戻す。

「使う時間を制限する」のではなく、
「必要なときだけ使う」に変える。


このくらい思い切ってもいい時期だと思います。

スマホを取り上げることが目的ではありません

ここは、とても大切です。

スマホを悪者にしたいわけではありません。

スマホは便利な道具です。

高校生、大学生、社会人になれば、
スマホやパソコンを上手に使う能力も必要になります。

しかし、

「将来必要な道具であること」と
「受験期に自由に使わせること」は別の話です。

今、中学3年生にとって優先順位が高いのは高校受験です。

受験が終わるまでの数か月間だけ、

スマホより勉強。

SNSより睡眠。

動画より過去問。

そういう生活に切り替える。

これは「スマホを禁止する」というより、

受験までの期間、
何を優先するのかを決める

ということだと思います。

夏に50点伸びた努力を、2学期に戻してほしくない

この夏、未来舎の中学3年生は本当によく頑張りました。

基礎学力テストの過去問を解く。

できなかったところを確認する。

勉強し直す。

また問題を解く。

その繰り返しの中で、

過去問の点数を50点以上伸ばした生徒も出てきました。

だからこそ、

学校が始まった途端に、
夏休み前の生活へ戻してほしくありません。


2学期は夏休みより勉強に使える時間が減ります。

ならば、

時間を増やすのではなく、無駄になる時間を減らす。

そのために家庭でできる大きなことの一つが、

受験が終わるまでスマホを預かること

だと未来舎では考えています。

受験生の保護者の方へ

子どもたちは、

「受験勉強をしなければならない」

ことを分かっています。

それでもスマホを触ってしまうことがあります。

そこで、

「意思が弱い」

「受験生なのに自覚がない」

と叱るだけではなく、
そもそもスマホを触らなくて済む環境を、大人が作る。

それも受験生を支える一つの方法ではないでしょうか。

高校入試まで、あと数か月です。

未来舎では、
中学3年生については、
2学期から高校受験が終わるまで、
できる限りスマートフォンを保護者の方に預かっていただくことをおすすめします。


子どもたちがこの夏に積み上げたものを、
2学期、そして高校入試へつなげていきたいと思います。

未来舎ホームページへ

参考資料

・川島隆太『スマホが学力を破壊する』(集英社新書)

・仙台市・東北大学加齢医学研究所「仙台市の子どもの学力とスマホの関係

・スウェーデンにおける教育のデジタル化見直しについて
IDEAS FOR GOOD「IT先進国スウェーデン、学校で『紙と鉛筆のアナログ教育』に戻る計画を発表」
https://ideasforgood.jp/2023/09/27/sweden-schooling/?utm_source=chatgpt.com

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原田恭兵
専門家

原田恭兵(塾講師)

学童塾 (株)未来舎

子ども達一人一人をよく見ること、いいところがあったらすぐ褒めること、コミュニケーションをしっかり取ることを重視しています。だからこそ、それぞれの伸ばすべき個性を生かし、人間力と学力を育みます。

原田恭兵プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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