【徳島県・基礎学力テスト2026】数学は何が出る?過去7年・21回分を分析して第1回の出題を予想
現在、
中学1年生のお子さんがいる保護者の方には、
ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
現在の中学1年生が高校受験を迎える
令和11年度入学者選抜を見据えて、
徳島県の高校入試が大きく変わろうとしています。
すでに決まっている大きな変更が、
県立高校普通科の「学区撤廃」です。
徳島県教育委員会は、
令和11年度入学者選抜から
県立高校普通科の通学区域を県内全域とする方針を
決定しています。
しかし、
変わる可能性があるのは学区だけではありません。
徳島県では現在、
高校入試制度そのものの見直し
についても議論しています。
その中では、
複数の高校を志望できる仕組み
や、
DA方式(受入保留アルゴリズム)
と呼ばれる、
これまでの徳島県の高校入試とは
大きく異なる仕組みも選択肢として検討されています。
もしこうした制度が導入されれば、
これからの高校受験はどのように変わるのでしょうか。
そして、
現在の中学1年生は
何を準備しておけばいいのでしょうか。
今回は、
現時点で徳島県が検討している
新しい高校入試制度について考えてみます。
まず知っておきたい「学区撤廃」は決まっています
まず、
現在検討されている新入試制度と
学区撤廃は分けて考える必要があります。
令和11年度入学者選抜から
県立高校普通科の通学区域を県内全域とすることは、
すでに方針が決まっています。
つまり、
現在のような普通科の学区による制限がなくなり、
県内全域から志望校を選べるようになります。
これは高校選びにとって非常に大きな変化です。
しかし徳島県では、学区を撤廃するだけではなく、
「高校そのものをどうするのか」
「入試制度をどうするのか」
についても議論を進めています。
県教育委員会は、
・さらなる特色化・魅力化
・学校規模・配置
・入試制度の見直し
の3点について検討を進めており、
令和9年2月ごろに最終取りまとめを行う予定としています。
徳島県が考えている「複数校を志望できる入試」とは?
現在の徳島県の一般選抜では、
基本的に一つの高校を決めて受験します。
そのため中学3年生になると、
「この高校に挑戦するのか」
「もう少し合格可能性の高い高校に変更するのか」
という判断を迫られます。
ところが、徳島県の入試制度部会では、
複数校への出願を可能にする仕組み
について議論されています。
実際に県の会議では、
高校入試を「行ける高校」から
「行きたい高校」を選ぶものへ転換する必要がある
という意見も出されています。
これは非常に大きな考え方の変化だと思います。
そこで検討されている「DA方式」とは?
その選択肢の一つとして議論されているのが、
DA方式(受入保留アルゴリズム)
です。
名前だけ聞くと非常に難しく感じますが、
徳島県教育委員会は会議の中で
具体的なイメージを説明しています。
例えば、
第1希望から第5希望までのように複数の志望順位を提出し、
1回の試験結果と志望順位などをもとに合格先を決定していく
という仕組みです。
つまり、単純化すると、
「第1志望はA高校」
「第2志望はB高校」
「第3志望はC高校」
というように、
あらかじめ自分の志望順位を出しておくイメージです。
そして第1志望で合格できなかった場合でも、
条件を満たしていれば次の志望校で判定される可能性があります。
徳島県教育委員会は、入試制度部会で、
複数校への出願が可能になるDA方式は「有力な選択肢」
との意見が出たことを公表しています。
第1志望に挑戦しやすい入試になる可能性がある
もし、
このような制度が実際に導入されれば、
私は受験生の志望校の決め方も大きく変わる可能性があると考えています。
例えば現在なら、
「A高校へ行きたい。でも合格できるか微妙だからB高校に下げよう」
という判断をすることがあります。
しかし複数校を志望できる制度になれば、
第1志望はA高校に挑戦する。
第2志望としてB高校も希望する。
という受験戦略を取れる可能性があります。
つまり、
「落ちたらどうしよう」という理由だけで、
第1志望を諦めなくてもよくなる可能性がある
ということです。
これは受験生にとって大きなメリットになり得ます。
「どこにも行けない」という不安も小さくなる可能性があります
もう一つ大きいのが、進学先確保の考え方です。
複数の高校を志望できる仕組みになれば、
第1志望が難しかった。
第2志望も届かなかった。
それでも第3志望で条件を満たしている。
という形で進学先が決まる可能性があります。
そのため、
第1志望への挑戦と、
進学先を確保することを両立しやすい制度になる可能性があります。
これは現在の単願を基本とする入試とは大きく異なります。
ただし、ここは非常に重要です。
DA方式の導入は、
現時点では決定していません。
徳島県教育委員会自身も、
メリット・デメリットを整理したうえで
「制度導入の可能性を探る必要がある」としている段階です。
DA方式にもまだ多くの課題があります
では、なぜすぐに導入できないのでしょうか。
徳島県教育委員会の会議でも、
さまざまな課題が挙げられています。
例えば、
採点の公平性をどう確保するのか。
複数校を一つの試験で判定するなら、
学校によって採点基準が変わることは避けなければなりません。
そのため県教育委員会からは、
マークシート化など、
誰が採点しても同じ結果になる基準づくりが必要との
説明もされています。
さらに、
面接をどのように扱うのか。
調査書と学力検査をどの程度の割合で評価するのか。
育成型選抜をどうするのか。
といった課題もあります。
また、
県南部・西部では、通学距離などの問題から、
制度上複数校を選べても実際には
選択肢が限られるのではないかという意見も出ています。
そのため、
「令和11年度からDA方式になります」
と現段階で断定することはできません。
今後の議論を見ていく必要があります。
Web出願についても検討されています
もう一つ注目したいのが、
Web出願です。
現在、徳島県ではWeb出願についても検討されています。
入試制度部会では、
他県でWeb出願の導入が進んでいることを踏まえ、
受検生・中学校・高校の負担軽減のため、
徳島県でも早期に検討すべき
との意見が出ています。
複数校への出願を可能にするのであれば、
出願手続き自体の仕組みも大きく変える必要があります。
そのため今後は、
「どの高校を受けるか」だけではなく、
「どう出願するのか」まで変わる可能性があります。
では、新しい制度になれば高校に入りやすくなる?
ここまで読むと、
「複数校を希望できるなら、今より高校に入りやすくなるのでは?」
と思われるかもしれません。
確かに、
進学先を確保するという意味では、
現在より選択肢が広がる可能性があります。
しかし、
私はここを間違えてほしくありません。
「どこかの高校に進学できること」と、
「自分が行きたい高校に進学できること」は違います。
制度上、
複数の高校を希望できたとしても、
人気校には当然多くの受験生が集まります。
そして定員があります。
希望者が定員を上回れば、
最終的には選抜されます。
つまり、
制度によって選択肢が増えても、
その選択肢の中からどの高校を選べるのかには、
やはり学力が大きく関わってきます。
むしろ「学力がある子ほど選択肢が広がる制度」になるかもしれな
私は、現在検討されている方向性を見ていて、ここが非常に重要だと思っています。
もし複数校を志望できるようになれば、
学力に余裕がある生徒は、
第1志望で上位校に挑戦しながら、
第2・第3志望も考える
という戦略が取れる可能性があります。
ところが中学3年生になったときに学力が足りなければ、
制度上は5校希望できたとしても、
実際に「行きたい」と言える高校が少なくなってしまう可能性があります。
だから、
「複数校を受けられるなら安心だから、今は勉強しなくても大丈夫」
ではありません。
私はむしろ逆だと思っています。
選択肢が増える制度だからこそ、
その選択肢を活かせる学力を持っていることが重要になります。
だから現中1は「中3になってから」で考えないでほしい
今回の制度変更で、
未来舎から現在の中学1年生と保護者の方に
一番伝えたいのはここです。
高校入試はまだ2年以上先です。
そのため、
「受験勉強は中3になってから」
と思われるかもしれません。
しかし、中学3年生になって、
「A高校に行きたい!」
と思っても、
その時点で中1・中2の内容が十分に身についていなければ、
そこから取り戻すにはかなりの時間が必要です。
特に数学や英語は、
中1の内容の上に中2があり、
中2の内容の上に中3があります。
中1の内容につまずいたまま中2へ進み、
中2でも分からないところが増え、
中3になってから全部復習する。
これでは、
受験勉強と中1・中2の復習を
同時にしなければなりません。
「行ける高校」ではなく「行きたい高校」を選ぶために
徳島県の入試制度部会では、
高校入試は「行ける高校」から
「行きたい高校」を選ぶという発想の転換が必要
という意見が実際に出ています。
私は、
この言葉が今回の高校入試改革を考えるうえで
非常に重要だと思っています。
制度が変わり、
複数の高校から選べるようになったとしても、
学力が足りなければ、
「ここなら行けそう」
という高校の中から選ぶことになります。
反対に、しっかり勉強して学力をつけておけば、
「どこなら行けるか」ではなく、
「自分はどこへ行きたいのか」から高校を考えられます。
そのために必要なのは、中3になってから突然始める受験勉強ではありません。
中1・中2の内容を、
その学年のうちにきちんと身につけていくことです。
制度が変わっても、今やるべきことは変わりません
DA方式になるのか。
複数校出願になるのか。
調査書の扱いはどうなるのか。
Web出願になるのか。
これらについては、まだ最終決定されていません。
徳島県教育委員会は、
令和9年2月ごろの最終取りまとめに向けて、
新しい入試制度について具体的な議論を進めています。
だから現時点で、
「新しい入試はこうなる」
と断言することはできません。
しかし、どのような制度になったとしても、
今からしっかり勉強しておくことが不利になることはありません。
むしろ、高校選びの自由度が高くなるのであれば、
「選べるだけの学力」を持っていることが、
これまで以上に大切になる
と私は考えています。
現在の中学1年生の保護者の方へ
現在の中学1年生は、
徳島県の高校入試が大きく変わる時期に高校受験を迎えます。
だからこそ、
中3になって制度が決まってから動くのではなく、
今から準備を始めてほしい
と思います。
まずは目の前の学校の授業を理解する。
分からないところをそのままにしない。
定期テストが終わったら全部忘れるような勉強をしない。
中1の内容を中1のうちに身につける。
それだけでも、
2年後の高校選びは大きく変わってきます。
「行ける高校」から選ぶのではなく、
「行きたい高校」を選べるようにする。
そのための準備は、
受験生になってから始まるのではありません。
もう始まっています。
未来舎でも、
今後の徳島県の高校入試制度について、
新しい情報が発表され次第、
保護者の皆さまにお伝えしていきたいと思います。
未来舎ホームページはこちら
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参考資料
今回の記事は、
徳島県教育委員会が公表している資料をもとに作成しています。
・徳島県「通学区域制に係る見直し案の検討について」
令和11年度入学者選抜から県立高校普通科の通学区域を全県一区とする方針が示されています。
・徳島県「第2回徳島県公立高等学校の在り方検討会議 入試制度部会」
複数校への出願、
DA方式、調査書と学力検査、Web出願などについての
議論が公表されています。
・徳島県教育委員会「令和8年3月12日 教育長記者会見」
令和11年度からの学区撤廃を見据え、
新たな入試制度について具体的な議論を進め、
令和9年2月ごろに最終取りまとめを予定していることが説明されています。
※複数校出願やDA方式については、
2026年8月24日現在、
徳島県が検討している案であり、
導入が決定したものではありません。
今後の検討によって制度内容が変更される可能性があります。


