唐破風の鬼


毎年米国シェルビービルから静岡市にやってくる皆さんが
地寺院で禅と茶の湯を体験して行く。
今年もその季節になりました。
地寺院の博道和尚が本堂で座禅の体験を担当し
私が客殿で茶の湯の体験を担当します。
外国の皆さんだから私はあえて茶の湯と瞑想の関係の話をするのです。
風の音に耳を澄ます。湯の沸く音を聞く。
甘いお菓子をとことん味わう。
苦いお茶の味に味覚を集中させる。
それが瞑想だと。
座禅を組むのも茶室でお茶を飲むのも同じ精神の修養だと。
わかりにくい話を通訳する人も大変です。
茶の湯の瞑想の話を聞いて皆さんあまりに真剣な厳かな顔つきになってしまうのです。
日本の文化を味わって帰って欲しいと思うのです。



