ほととぎす


現場への川沿いの道に桜が植わっている。
桜並木は満開です。
一本の桜の木から枝が垂れ下がっている。
背の高い車に枝がぶつかったと思われる。
何回か行き来するたびにこれは皆さん邪魔だろうなと思った。
それで事務所から剪定ばさみとのこぎりをもってきて切り取った。
軽トラの荷台に乗り、ちょっと人目を気にしながら手早く切った。
これは花泥棒ではありませんよ、と心の中で言いながら。
そして夜になってから、改めて床の間の花を桜に活け替えた。
あるがままの枝をそのまま生かして、矯めたりしないでそのまま挿した。
つんつんしているがそれもまたいい。
家の中で花見を楽しんでいる。



