戦没者慰霊祭
戦争を止めようとしない論理
ある大国が侵略によって利益を得たとなると、それを放置して置いたら悪しき前例になる、だから今戦争をやめるわけにはいかない。
ウクライナがロシアをやっつけるまで戦争は継続するべきだし、周りの国々はウクライナに軍事的支援を止めてはならない。
支援疲れ、そんなのは当たり前だ。支援は止めてはならない。
ウクライナが勝利しなければ、別の専制国家が先例としてとらえ、別の侵略戦争が世界のあちこちで起こる。
悪しき前例、侵略戦争の先例。
そもそも、これらは誰がつくったか。今のヨーロッパの先進諸国ではないか。
軍事力に任せて、多くの国を滅ぼし、人々を殺し、搾取し、文化を葬ってきた先進諸国がどの口で言っているのか。
世界は悪しき前例に満ちている。そのうえに乗っかっている先進国の言を真に受けていてはだめだ。
軍事力には軍事力で対峙し、相手を葬り去ることをしない限り問題は解決しないんだという先例に凝り固まった価値観で,したり顔で物言う人々にいいたい。
この戦争はその価値観では終わらない。やがて世界が巻き込まれて取り返しのつかないことになる。
戦争をいま止めて、前例にはないやり方で解決を図ろうとしなければ解決の道はない。
かつて世界を蹂躙し、きわめて排他的で不寛容な価値観を世界中に巻き散らかした、ヨーロッパ文明の価値観をいま人類は見直す時が来たのではないか。