和とか洋ではくくれない現代日本の家
1日の夕方になって緊急地震速報が入り能登で大きな地震があったとという知らせに驚きました。
津波からの非難を連呼するTVに見入りながら、これは大きな被害が出そうだと思っておりました。
2日の朝になり明るくなるにしたがって次第に被害の様子が分かってきました。
RCの建物が根元から倒れている様子はショッキングです。
基礎または杭に何らかの問題があったのだろうか。
火事は朝になってもまだ消し止められていない。
山も崩れているようです。
古い木造家屋はやっぱり倒壊している。
瓦は崩れている。
お寺と思われる建物は屋根を地面に伏せたように崩れている。
液状化も起こっている。
地滑りのような地面の動きも見受けられる。
いったい何人の人が亡くなり、傷を負ったのだろうか。
災害は何時襲い掛かるかわからない。
災害は何時も理不尽だ。
自然の大いなる大地の営みは人知を超えたところにある。
だから人はあらゆる経験をもとにして災害に備えるしかない。
その時にできるだけのことをして。
走っている新幹線が緊急地震速報によって止まることが出来たという。
止まって30秒後くらいに強い地震動に襲われたという報道があった。
走っているままの状態で地震に見舞われたら、おそらく大災害になっていたに違いない。
人の力もまんざら無力ではないと思う。
災害から逃れることはできないけれど、できるだけの備えをしておくことを怠ってはいけない。
この教訓をまた我々は地道に積み上げてゆくしか方法はない。
災害に会われた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。
建築に携わる者にとって、建物の倒壊や山崩れなどの様子をTVで見ると居ても立っても居られない。すぐにでも駆けつけてどんなことが起ったのかこの目で見なければとという衝動に駆られる。すぐには行動に起こせないのだけれど。
人が安全に暮らすことが出来るために、我々建築の専門家が存在しているのだと改めて思うのです。
心配しているという思いだけは、無事に過ごせますようにという祈りの気持ちだけはお伝えしたいと思います。