戦争を止めようとしない論理
ウクライナの戦争の報道が以前より少なくなった。
世界はウクライナで戦争が行われていることに慣れてしまったようだ。
テレビでは戦車が大砲を撃つ映像や、長距離砲を発射する映像が流されるが、
実際にその砲弾の行き先でどんな地獄が展開されているかは全く報道されていない。
ベトナム戦争では最前線の軍隊にカメラマンが同行して取材できた。
臨場感のある悲惨な現場の写真が報道されていた。人間がその場で砲弾で引き裂かれ無残に殺されている瞬間をみんなが見た。
その報道写真を見た多くの人々が戦争に反対だという意思表示をした。
ウクライナからは実際に人が人の姿を呈していないような悲惨な映像は送られてこない。
プーチンは戦争をやめない。ゼレンスキーも闘志満々だ。西側諸国も兵器も弾薬も言われるままに提供している。
ロシアに負けるなと皆が応援している。
ロシアの弾薬庫を爆破したと大喜びし、戦車を破壊したと拍手を送る。
そこに多くの若者たちが居て死んでいることを何と思っているのか。
ウクライナの兵隊もロシアの兵隊も、砲弾でこなごなにされている現実をどのように認識しているのか。
彼らが嬉々として殺し合いをしているはずはない。
ウクライナの闇を思う。