避難民
佐世保の戦争遺跡
軍の施設がたくさんあった佐世保は、沖縄陥落の後真っ先に米軍の標的になるだろうと思われていた。
小学校の校長先生は、子供たちが全員安全に避難できるような防空壕を作ることを思い立った。
小学生が全員入れて、授業もできるような洞窟を岩山に掘る。
しかし大人の男は戦場に駆り出されている。では小学生の手で掘ろうとかんがえた。
そして実行に移す。
なんとかこの子供たちを助けたい。安全に勉強をさせてあげたい。そんな思いがこの洞窟には込められている。
子供たちも一生懸命働いた。すべて手彫りだ。新しい校舎は爆弾が落ちても安全な洞窟の中だ。
以前岩国に行った折タクシーの運転手さんから聞いた。岩国の米軍施設の将校宿舎はすべてシェルター付きだと。
日本をシェルターが備わっていなければ安心して住めないような国にしてはいけない。
切に思う。