戦没者慰霊祭
盲導犬は戦争によって生まれた。
平和な世の中の善意の象徴のように思われる盲導犬だが。
第一次世界大戦のヨーロッパ戦線では、人類が生み出した近代兵器の登場で、それまでの戦争では経験したことのないような多くの人命が失われ、その悲惨さに世界が驚愕した。
そして、毒ガス兵器がはじめてつかわれた。
戦後ドイツでは、戦場から帰還した兵士の中に、目を痛めた人がたくさんいた。
毒ガスによって命までは失わずに済んだけれど、視力を失った多くの人たち。
その人たちの為に盲導犬が訓練された。
ポンペイの遺跡には、目が不自由と思われる人が犬にひかれて歩く姿が描かれている壁画が残されているという。
2000年以上前から盲導犬のようなことをしていた犬が居たらしい。
日本でも戦場で目を傷める兵士はたくさんいたらしく、軍隊が白杖を支給した。
海軍は錨のマーク、陸軍は桜のマークが付いていたという。
そして盲導犬が日本にやってきて、今日に至っている。
ウクライナで毒ガス兵器が使われたという報道があるが、人類は何をやっているのか。
平和への祈りを込めて、盲導犬を応援する。