ゼレンスキーは正義の味方か?本当に英雄か?
女性スナイパーの話
実にタイムリーな本。第二次大戦の独ソ戦、ヨーロッパ東部戦線の激戦の戦場が舞台。
ソ連軍に組み込まれた女性スナイパー。普通の女の子が次第に凄腕の狙撃手になっていく。無心にただ標的を撃つ。
ウクライナでロシアの将校が相当数狙撃されて死亡しているという。ウクライナの凄腕のスナイパーが物陰から狙っているに違いない。無心にただ狙って標的を撃つ。それでなければ当たらない。語弊があるが、ほとんど芸術的な世界が戦場にある。
戦場で人は何になってしまうのだろう。戦場に送り込まれた兵士たちはそれぞれ一人の若者、ウクライナ軍もロシア軍もそれは同じだ。戦場になければごく普通の若者に違いない。
彼らを人殺しにしたのはなんだ、誰だ。
戦争を引き起こしてしまった互いの国の指導者にはそれぞれに言い分があるだろう。
かたや国を守るために一歩も引かない大統領として,多くの国に演説を流し、援助しろ武器をよこせ戦闘機を戦車を金を。
かたや世界中から戦争犯罪人と呼ばれても一歩も引かない。ロシアを守るための正当な戦争だと。
それぞれ一歩も引かず戦争も止む得ずという結論に達したのだろう。
戦争を始めた大統領に一方的に非がある。けれどそんな単純なことでもないだろう。
話し合いで戦争を食い止めることができなかった攻め込まれた大統領にも、止めることができなかった、あるいは戦争が始まるのを黙ってみていた国際社会にも責任はある。
戦場で人殺しにされてしまった兵士たちのことを考える。
戦争の被害者はいつも市民と、戦場に駆り出された兵士たちだ。
チェコがウクライナに戦車を送ったそうだ。戦争の拡大につながらなければいいが。