ダイオキシンを山に埋めたって!

ダイオキシン山中に半世紀。
山に埋めたダイオキシンはやがて地中に染み出し、たとえコンクリートで固めたにしてもだ。やがて沢に流れ出し川をつたって海に至る。その間には川の藻に入り込み、川虫の体内に入り、川魚がそれを食べ、それをまた大きな魚が食べ、ほんのわずかな希釈されていたはずのダイオキシンは生物の食物連鎖の中で次第に濃縮されて、海の生物までも汚染される。やがてそれを捕食する人体の中で最高値に達する。これを生体濃縮という。生体濃縮された高濃度のダイオキシンは人体に害を及ぼす。ダイオキシンはきわめて催奇性が高い化学物質として知られている。新生児の奇形となって現れたり、流産となったり。
私は以前ダイオキシンのことを調べたことがあり、今日のこの新聞記事には目を疑った。日本ではこんなことが行われていたのかと。生体濃縮は進行している。