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若山誠治プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

鐘楼の補強 除夜の鐘

若山誠治

若山誠治

テーマ:お寺

鐘楼の補強

荷重の分散

桧の梁

桧の梁で荷を受ける
ことしは何年かぶりに地持院に除夜の鐘を突きに行ってきました。
コンクリート製の鐘楼がだいぶ痛んでいたので昨年暮れに補修補強をさせていただいたので、今年は除夜の鐘を突かせていただこうと思った次第。

大鐘の荷重がコンクリートの梁に集中してその影響で屋根までにクラックが入っていた。
爆裂の補修だけでなく荷重の受け方を変える必要があった。
最初の計画では鉄骨の補強梁を入れるつもりだったけれど、錆などによるメンテナンスの事を考えて木梁を補強に入れることにした。木ならばメンテナンスがほとんど不要だから。
狭い屋根裏に太い木梁を入れるために、実物大の模型を作って入れてみたりした。
木梁のたわみは30mmに想定して、鐘を釣った状態でコンクリートの梁にわずかに触れるように設定した。鐘を釣った後確認したところまだ10mmの余裕があった。いずれ木梁のたわみが進んで木梁とコンクリートの梁が密着することがあるかもしれないが、今のところコンクリートの梁に荷重はかかっていない。安心です。

ということで私は除夜の鐘を安心して突くことができたのでした。めでたし。

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若山誠治
専門家

若山誠治(一級建築士)

株式会社若山建築事務所 一級建築事務所 雨楽

日本建築を志して、お茶、お花、陶芸、能、あげくに小唄まで、ずっと修行の日々です。数寄屋建築の美しさは日本の気候風土の求めた理にかなった美しさです。数寄屋建築に暮らしてみませんか?

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