京のまちや
街道筋に残る古い家を再生する。
30年前40年前にとりつけられた余計なものを取り除き、
もとの佇まいを取り戻す。
高度成長期につかわれた新建材を取り除き、
天井をはがし、壁をめくり、本来の質感を取り戻す。
残すものは残し、取り外すものは除く。
取捨選択は価値観、美意識、歴史観、自然観、人生観が総動員される。
自分が試される。
道路に面し、車が入れる門を設える。
それだけで街道筋の家の佇まいを手に入れることが出来る場合がある。
街道筋の佇まいの良さ。
長いことかかって出来上がった街の姿。
長いこと変わらないものは実際よく出来ているんですよね。
自分の家だけみるんじゃあなくて、大きな視野で自分の住んでいる街の雰囲気をながめることが大事です。
家を建て替えるときにはね。
没個性ではありません。
京の街並みを歩いてみるといいですよ。
同じものは一軒もないはずです。
みんなそれぞれ自己主張していて、そのうえで調和している。
大人の世界だね。