天井
お寺での茶会。
広隆寺の半跏思惟像が見ている。
話題はなんと乙武さんのこと。
その日の朝日の記事、寂聴さんいわく
乙武さんはもう小説家になるといい。
不倫をしようが、色好みの札付きになろうが、
その恥をかき散らかして金を稼いでも誰からも文句は出ない。と
人間は煩悩の中に生きている。
乙武さんの心を私は計り知れない。
でも彼は、聖人君子ではなく、
障害があっても強くあかるく清く正しく生きる模範となるような生き方を、
しようとしていたかもしれないが出来なかったということか。
苦しみぬいて生きる。
もんもんとして欲望に流され生きる人間。
それを全部ひっくるめて静かに眺めている仏の目。
そんなことを思いながらお茶をたてた。