Mybestpro Members

橋本貢プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

正しい経営判断に必要なのは、知識ではなく順番【コンサルの視点25】

橋本貢

橋本貢

テーマ:コンサルの視点


経営者と話をしていると、「何から手を付ければいいでしょうか」という相談を受けることがあります。

会社には、いつも課題が山積みです。

売上を伸ばしたい。
採用も進めたい。
ホームページも直したい。
DXも進めたい。
社員教育も必要だ。

どれも間違いではありません。
むしろ、どれも必要なことです。

しかし、経営では「何をやるか」以上に、「どの順番でやるか」が結果を大きく左右します。

例えば、社員が定着しない会社があるとします。

そこで採用活動を強化すれば、一時的には応募が増えるかもしれません。

しかし、辞める原因が職場環境や教育体制にあるなら、新しい社員はまた同じように辞めてしまいます。

採用が失敗したのではありません。

順番が違っていただけです。

また、ホームページを作り替えたいという相談も少なくありません。

もちろん、ホームページは会社の顔です。

しかし、「誰に」「何を」「なぜ選ばれるのか」が整理されていないままデザインだけを変えても、成果は大きく変わりません。

先に考えるべきなのは、会社の価値を言葉にすることです。

ホームページは、その後の話なのです。

経営改善とは、積み木を積み上げることによく似ています。

土台が傾いたまま二段目を積めば、いずれ崩れます。

一段目を飛ばして三段目を積むことはできません。

どんなに優れた施策でも、順番を間違えれば期待した成果にはつながらないのです。

私は経営相談の場で、すぐに新しい施策を提案することはあまりありません。

それよりも、「今、一番最初に整えるべきものは何か」を一緒に考えます。

経営者にとっては、少し遠回りに感じることもあるでしょう。

「まずは広告を出しましょう。」

「まずはAIを導入しましょう。」

「まずは補助金を活用しましょう。」

そのような提案のほうが分かりやすく、すぐに動いた気にもなります。

しかし、本当に必要なのは、「まずは何か」ではなく、「まずは何を整えるべきか」を見極めることです。

経営は、知識の量で決まるものではありません。

経営書を何十冊読んでも、セミナーに何度参加しても、順番を間違えれば成果には結び付きません。

反対に、派手な知識がなくても、やるべきことを正しい順番で積み重ねていけば、会社は着実に前へ進んでいきます。

私は、経営コンサルタントとは、新しい知識を教える人ではなく、「今、この会社が次に踏み出すべき一歩」を一緒に見つける仕事だと思っています。

だからこそ、目の前の課題を一つずつ整理しながら、焦らず順番を整えていく。

その積み重ねが、振り返ったときに「会社が変わった」と実感できる、一番確かな道なのだと考えています。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

橋本貢
専門家

橋本貢(経営コンサルタント)

しずおか経営サポート

表面的な課題ではなく、売上・組織・戦略の根本構造を見極め、本質的な打ち手を実行まで伴走支援します。経営者の意思決定に寄り添い、成果に直結する改善を行います。

橋本貢プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

企業の価値を言語と旋律で可視化する経営者支援のプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ静岡
  3. 静岡のビジネス
  4. 静岡の経営コンサルティング
  5. 橋本貢
  6. コラム一覧
  7. 正しい経営判断に必要なのは、知識ではなく順番【コンサルの視点25】

橋本貢プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼