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「いい会社」のはずなのに辞めていく理由【コンサルの視点8】

橋本貢

橋本貢

テーマ:コンサルの視点

福利厚生も整っている。
人間関係も悪くない。
大きな不満があるわけでもない。

それでも、人が辞めていく。

「うちはいい会社のはずなのに」
そう感じている経営者の声を、これまで何度も聞いてきました。

このとき起きているのは、
表面的な問題ではなく、「納得の不足」です。

人は、条件だけで働き続けるわけではありません。

どこに向かっているのか。
自分は何のためにここにいるのか。
その中で、どんな役割を担っているのか。

こうしたことに納得できているかどうかが、
大きく影響します。

条件が良くても、
この部分が曖昧なままだと、
少しずつ違和感が積み重なっていきます。

もう一つの要因は、「言葉の不足」です。

会社としての考えや方向性が、
きちんと言葉になっていない。

あるいは、言葉はあっても、
日常の中で使われていない。

その結果、社員はそれぞれの解釈で仕事を進めることになります。

大きなズレではなくても、
小さな違いが積み重なり、
やがて居心地の悪さにつながっていきます。

さらに、「成長の実感」が持てないこともあります。

同じ仕事を続けている中で、
何が変わっているのかが見えない。

自分が前に進んでいるのか分からない。

こうした状態が続くと、
環境そのものに問題がなくても、
別の場所を探したくなるのは自然な流れです。

では、どうすればいいのか。

特別な制度を導入する前に、
見直すべきことがあります。

それは、

・会社としてどこに向かっているのか
・その中で一人ひとりがどんな役割を持っているのか
・日々の仕事がどうつながっているのか

これを、言葉として共有することです。

そして、その言葉が
日常の中で使われている状態をつくること。

難しいことではありませんが、
丁寧に続ける必要があります。

人が辞める理由は、必ずしも「不満」ではありません。

むしろ、「分からないまま続けること」が
一番の負担になることもあります。

「いい会社」であることと、
「働き続けたい会社」であることは、
必ずしも同じではありません。

その間にあるものを、
一つひとつ整えていくことが、
結果として組織の安定につながっていきます。

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橋本貢
専門家

橋本貢(経営コンサルタント)

しずおか経営サポート

表面的な課題ではなく、売上・組織・戦略の根本構造を見極め、本質的な打ち手を実行まで伴走支援します。経営者の意思決定に寄り添い、成果に直結する改善を行います。

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