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“売るのが苦手”な人ほど、営業を誤解している【女性のためのマイクロビジネス設計論7/10】

橋本貢

橋本貢

テーマ:女性のためのマイクロビジネス設計論


「営業が苦手なんです」

マイクロビジネスに取り組む方の多くが、どこかで抱える感覚です。

押し売りのようになってしまいそう。
無理に勧めている気がする。
断られたら傷ついてしまう。

だからこそ、「売らずに売れる方法」を探そうとします。

SNSで自然に集客したい。
問い合わせベースで仕事がしたい。
営業しなくても選ばれる状態をつくりたい。

この方向性自体は間違っていません。

しかし結論から言えば、「営業を避ける」という発想のままでは、ビジネスは安定しません。

なぜなら、その前提にある「営業」のイメージが、そもそも誤っているからです。

営業とは何か。

それは、「売り込むこと」ではありません。

「相手が意思決定できる状態をつくること」です。

ここに、本質があります。

もう少し具体的に言えば、

・相手が何に困っているのかを整理し
・それに対してどんな選択肢があるのかを提示し
・その中で、自分の提供価値を適切に位置づける

このプロセスが営業です。

つまり、営業とは「押す」行為ではなく、「整える」行為です。

ここを取り違えると、「売る=迷惑をかけること」という感覚になってしまいます。

しかし実際には、その逆です。

適切に設計された商品は、必要としている人にとっては“解決策”です。

それを届けないことの方が、むしろ不誠実とも言えます。

では、なぜ「売るのが苦手」という感覚が生まれるのか。

多くの場合、原因は二つです。

一つは、「自分の商品に対する確信が弱い」こと。

もう一つは、「相手の問題が曖昧なまま提案しようとしている」こと。

この状態で営業をしようとすると、違和感が生まれます。

本当に必要とされているのか分からない。
自分の提案が適切なのか自信がない。

だから、言葉が濁る。

そして結果として、「売れない」という経験が積み重なります。

ここを外すと、「営業が苦手」という自己認識が強化されていきます。

しかし本質は、能力の問題ではありません。

構造の問題です。

第1回から積み上げてきた通り、

・問題が明確で
・ターゲットが見えていて
・商品が適切に設計されている

この状態であれば、営業は自然な対話になります。

相手の状況を聞き、整理し、その上で提案する。

それは、無理に売る行為ではなく、「一緒に判断するプロセス」です。

そしてもう一つ、大切な視点があります。

それは、「断られることの意味」です。

営業において、断られることは失敗ではありません。

単に、

・タイミングが違う
・条件が合わない
・優先順位が低い

こうした理由であることがほとんどです。

ここを「自分が否定された」と受け取ってしまうと、営業そのものが怖くなります。

しかし実際には、判断の結果に過ぎません。

営業とは、「選ばれること」と同時に、「選ばれないこと」を受け入れるプロセスでもあります。

この前提に立つと、営業の見え方は大きく変わります。

売ることに対する抵抗感は、多くの場合、誤解から生まれています。

そしてその誤解は、構造を整えることで解消できます。

マイクロビジネスにおいて、営業は避けるものではありません。

むしろ、最も重要な“接点”です。

そこからしか、価値は届かないからです。

次回は、「続く人と消える人の違い」について掘り下げていきます。

継続できるかどうかは、意志の強さではなく、設計によって決まります。

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橋本貢
専門家

橋本貢(経営コンサルタント)

しずおか経営サポート

表面的な課題ではなく、売上・組織・戦略の根本構造を見極め、本質的な打ち手を実行まで伴走支援します。経営者の意思決定に寄り添い、成果に直結する改善を行います。

橋本貢プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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