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ターゲットを決める前にやるべき、たった一つのこと【女性のためのマイクロビジネス設計論3/10】

橋本貢

橋本貢

テーマ:女性のためのマイクロビジネス設計論


「ターゲットを明確にしましょう」
「ペルソナを設定しましょう」

ビジネスの初期段階で、必ずと言っていいほど出てくる言葉です。

年齢、性別、職業、ライフスタイル。
具体的に思い描くことで、より刺さる商品や発信ができる—。

確かに、その考え方自体は間違っていません。

しかし、多くの場合、この“ターゲット設定”がうまく機能していないのも事実です。

なぜか。

それは、「誰に売るか」から考えてしまっているからです。

ここに、順番のズレがあります。

本来、最初に考えるべきは

「誰か」ではなく、「問題」です。

どんな人か、ではなく、どんな困りごとが存在しているのか。

どんな属性か、ではなく、どんな状況に置かれているのか。

この視点を飛ばしてターゲットを設定すると、どうなるか。

“それっぽい人物像”はできあがります。

しかし、その人は実在しません。

あるいは、実在していたとしても、「今まさに困っている人」ではありません。

ここが非常に重要なポイントです。

人は、「自分の問題が解決される」と感じたときにしか動きません。

どれだけ丁寧に作られたペルソナでも、その人物が抱えている問題が曖昧であれば、ビジネスとしては成立しないのです。

例えば、

「30代女性、子育て中、在宅で収入を得たい」

こうした設定はよく見かけます。

しかし、この情報だけでは何も見えていません。

・なぜ収入を得たいのか
・どのくらい切実なのか
・今、何に困っているのか
・これまでにどんな選択をしてきたのか

ここまで踏み込まなければ、「問題」は見えてきません。

そして、この“問題の解像度”こそが、そのままビジネスの精度になります。

マイクロビジネスにおいては、ここを曖昧にしたまま進むと、ほぼ確実に行き詰まります。

なぜなら、すべての判断がブレるからです。

・どんな商品にするのか
・どんな言葉で伝えるのか
・いくらで提供するのか

すべてが、「誰にでも当てはまりそうなもの」になってしまう。

その結果、「誰にも届かない」という状態が生まれます。

ここを外すと、いくらターゲットを細かく設定しても意味がありません。

むしろ、精緻に設定すればするほど、“現実から離れていく”という逆転現象が起きます。

では、どうすればよいのか。

やるべきことは一つです。

「すでに存在している問題」を観察すること。

頭の中で作るのではなく、現実の中にあるものを見る。

相談されたこと
自分自身が困ったこと
身近な人が悩んでいること

そうした“生の情報”の中に、ビジネスの起点があります。

そして、その問題が

・繰り返し起きているか
・解決されずに残っているか
・お金を払ってでも解決したいものか

この3つを満たしているかを見ていきます。

ここまで来て、はじめて「誰に」が見えてきます。

つまり、ターゲットとは設定するものではなく、“浮かび上がってくるもの”です。

この順番を守るだけで、ビジネスの輪郭は驚くほどクリアになります。

逆に言えば、この段階で曖昧なまま進むと、その後どれだけ工夫しても、違和感は消えません。

ターゲット設定とは、テクニックではなく、結果です。

そしてその結果は、「問題をどれだけ深く捉えられたか」によって決まります。

次回は、「売れる商品はどのように設計されているのか」について掘り下げていきます。

“良い商品”と“売れる商品”は何が違うのか。
その構造を、具体的に整理していきます。

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橋本貢
専門家

橋本貢(経営コンサルタント)

しずおか経営サポート

表面的な課題ではなく、売上・組織・戦略の根本構造を見極め、本質的な打ち手を実行まで伴走支援します。経営者の意思決定に寄り添い、成果に直結する改善を行います。

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