休むのが怖い、常に「何とかしなきゃ」と焦るあなたへ。その「頑張りすぎ」の裏にある心理と、本当の休息を手に入れる方法

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

「休日は予定が埋まっていないと落ち着かない」
「ダラダラ過ごしてしまった日の夜、強烈な罪悪感に襲われる」
「常に何かに追われている感覚があり、心からリラックスできない」

 カウンセリングの現場でお話を伺っていると、こうした「休めない悩み」を抱えている方が非常に多くいらっしゃいます。そして、その根底にあるのは、共通して『自己肯定感の低さから来る、止まることへの恐怖』です。


なぜ「何もしないこと」が、こんなに怖いのか?

「休みたい」と思っているはずなのに、いざ時間ができるとソワソワして家事や勉強を詰め込んでしまう。この焦燥感の裏には、切実な心理的背景が隠れています。

1.「頑張り続けなければ価値がない」という思い込み
 自己肯定感が低くなっているとき、私たちは「ありのままの自分」を認めることができません。 
「成果を出している自分」
「誰かの役に立っている自分」だけが唯一価値があると思いこんでしまいます。

 そのため、”休むことは「自分の価値がゼロになること」”と同じ意味になってしまい、怖くて止めることができなくなるのです。

生きづらさを「忙しさ」で麻痺させている
「このままでいいのだろうか」
「本当は寂しい、つらい」......。」ふと立ち止まると、心に溜まった生きづらさや不安があふれ出してきそうになります。

 その苦しさを感じないようにするために、無意識にスケジュールを詰め込み、思考を忙しさで埋め尽くして麻痺させているケースも少なくありません。

3.「置いて行かれる」という生存本能
 SNSを開けば誰かの輝かしい成果が目に飛び込んでくる時代。「休んでいる間に自分だけ取り残されるのではないか」という恐怖が、本来安らぐべき時間を「焦りの時間」に変えてしまっています。



「本当の休息」を手に入れるための3ステップ

 体は止まっていても、頭の中が「明日の予定」や「過去の反省」でフル回転していたら、それは休んでいることにはなりません。本当の休息とは『条件なしで自分を許す時間』です。

ステップ1.罪悪感の「正体」を認めてあげる
 休んでいるときに「無駄だな」と自分を責める声が聞こえたら「ああ、私は今、頑張ることでしか自分を認められなくなっているんだな」と気づいてあげてください。

 その罪悪感は、あなたがこれまで必死に生き抜いてきた証でもあります。否定せず「今は休んでいいよ」と自分に許可を出してあげましょう。

ステップ2.休息を「最優先の予定」にする
「時間が余ったら休もう」という考えでは、一生休みはやってきません。仕事や家事と同じ、あるいはそれ以上に大切な用事として、カレンダーに『全力で自分を甘やかす時間』を書き込んでください。これは「さぼり」ではなく、自分という大切な存在を守るための「義務」です。

ステップ3.五感に意識を戻す
 脳の疲れを取るには、考えることをやめて「感じる」ことが効果的です。
・心地よさを探す:お気に入りの入浴剤、ふわふわのタオルの感触、温かいお茶ののど越し。
・デジタルデトックス:1時間だけでいいのでスマホを遠ざける。外からの情報を遮断し、自分の体の感覚に意識を戻すと、脳の回路がリセットされていきます。

最後に:あなたは『何もしなくても」素晴らしい

 カウンセリングルームに来られる方の多くは、これまで十分に、いえ、十分すぎるほど頑張ってこられた方ばかりです。

「頑張っていない自分に価値がない」もし、そう思う夜があったら、こう自分に声をかけてあげてください。

「私は、何かを成し遂げるためだけの道具ではない。ただ、ここに生きているだけで、愛されるる価値があるんだよ」
 
 木が冬に葉を落としてエネルギーを蓄えるように、人間にも「停滞」ではなく「蓄積」のための休みが必要です。

 今日、あなたが「勇気をもって休むこと」を選べたなら、それは未来の自分のために『エネルギーチャージする』という、一番大切な準備をしたことになります。

 明日のために、今日はゆっくりと深呼吸をして、自分に「お疲れ様」を言ってみませんか?」






 この記事を読んで、あなたの心が少しでも軽くなったらうれしいです。もし「どうしても休むのが怖い」と感じるときは、いつでもお話を聴かせてください。一緒に、あなたの「安心できる居場所」を探していきましょう。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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