我慢を続けてしまう人へ......”癒えない”心を優しくほどく方法

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

我慢ばかりしてしまうのは、弱いからではありません

 気持ちを飲み込んでしまう。
 言いたいことがあっても言えない。
「私さえ我慢すれば......」と思ってしまう。

 そんなふうに過ごしていると、心は少しずつ疲れて、やがて”感じる力”まで弱ってしまいます。

 けれど、我慢がやめられないのは、あなたが弱いからでも、意志が足りないからでもありません。背景には、心の仕組みがあります。


我慢しすぎてしまう人に共通する3つの心理

1.「嫌われたくない」という不安
 人間関係の中で生きていく以上、”嫌われたくない”と思うのは自然なこと。
 でも、その不安が強くなるほど、自分の気持ちより「相手の機嫌」を優先してしまいます。

2.過去の経験が作った”思い込み”
 幼い頃に
「言い返すのは悪いこと」
「迷惑をかけてはいけない」
と言われ続けた経験や言えない状況で育った場合、大人になった今も”心のクセ”として残ることがあります。


3.自分の本音に気づけなくなる

 我慢がクセになると
「本当はどうしたいのか」
 自分の気持ちが分からなくなることがあります。

 それは、自分の気持ちを抑えすぎて、心が頑張りすぎて”麻痺”している状態。少しずつ感じる力を取り戻していければ大丈夫です。


我慢をやめるための3つのステップ

1.小さな「NO」を練習する
 大きな拒否から始める必要はありません。
「今日はやめておくね」
「今は難しいかな」
 こうした”小さなNO”を言えるようになると、心の負担は驚くほど軽くなります。

2.本音を書き出してみる
 言葉にできないときは、紙に書くだけでもOK。
「本当はどう感じていた?」
「何を我慢していた?」
 心にフォーカスするクセをつけると、自分の声に耳を傾ける練習になり、自分の気持ちが分かるようになります。

3.“自分を優先する時間”を1日5分つくる
 誰かの期待に応える時間ばかりだと、心はガス欠になります。

 5分、好きな飲み物を飲むだけでも「自分を大切にして良い」というメッセージになります。

あなたは、我慢しなくても愛されていい人です

 我慢は習慣です。
 そして習慣は、何歳からでも変えられます。

 少しずつ、本音に触れる時間を取り戻せば、人間関係はもっと楽に、もっと優しくなります。

  どうか、自分を後回しにせず、小さく”自分の味方”を始めて見て下さいね。




カウンセリングでは「我慢の背景にある心のクセ」や「自分を守る境界線の作り方」をサポートしています。
我慢をしない、自分を大切にするコミュニケーションを一緒に育てていきましょう。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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