子どもが育てづらいと思う時 ~発達障害について~
どんなに頑張っても「○○がうまくいかない...」と悩むあなたへ:心を軽くする3ステップ
仕事、人間関係、子育て、勉強…私たちは日々、さまざまな課題に直面し、時には「どうして自分だけうまくいかないんだろう」と孤独を感じることもあります。
頑張っているのに結果が出ない。努力が報われない。そんな時、あなたは「自分の何がダメなんだろう」と、無意識のうちに自分を責めていませんか?
しかし、その「うまくいかない」という感情は、実はあなたが心の奥底で発しているSOSサインかもしれません。
長年、心理カウンセラーとして、多くの悩める人々と向き合ってきましたが、私は「うまくいかない」時こそ、立ち止まって心を整えることが何よりも重要だと考えています。
今回は、私のカウンセリングや、実際に開催している「心を軽くする講座」でもお伝えしている、心を軽くするための具体的な3つのステップをお届けします。
このコラムで、あなたの心が少し軽くなり、新しい一歩を踏み出す勇気が湧くヒントをお伝えしたいと思います。
ステップ1:うまくいかない自分を「認める」
「うまくいかない」と感じている時、私たちはその事実から目を背けたり、必死で解決策を探そうとします。
でも、まずはその行動を一度ストップしてみましょう。
そして「今、自分は〇〇がうまくいかなくて辛いんだな」と、その感情をありのままに受け入れてあげてください。
これは決して「諦める」ことではありません。むしろ、自分自身の心を深く理解し、ケアするための最も重要な第一歩です。
多くの人が「認める」ことの重要性に気づいていません。
なぜなら、私たちは幼い頃から「頑張ることは良いこと」「弱音を吐いてはいけない」と教えられてきたからです。
そのため、「うまくいかない」という事実を認めることは、まるで自分の「負け」を認めることのように感じてしまうのです。
しかし、自分の弱さや、うまくいかない状況を認めることは、決して恥ずかしいことではありません。
それは、あなたが人間であり、感情を持つ存在であることの証です。
無理にポジティブになろうとしたり、自分を鼓舞しようとする必要はありません。
まずは、あなたの心に「大丈夫だよ。あなたはよく頑張っているよ」と語りかけるように、そっと寄り添ってあげましょう。
このプロセスを経ることで、あなたは自分自身との信頼関係を築き、次のステップに進むための土台を固めることができます。
ステップ2:うまくいかない「理由」を客観的に見る
自分の感情をしっかり受け入れたら、次は「なぜうまくいかないのか」を冷静に探ります。
この時、自分を責める視点ではなく、まるで他人のことを見るように、客観的な視点を持つことが大切です。
例えば、
「仕事がうまくいかない」と感じているのであれば、
「そもそも、今の仕事は自分のスキルや適性に合っているのだろうか?」
「周りの人に協力を求めることができていただろうか?」
「仕事の量やスケジュールに無理はなかったか?」
といったように、原因を具体的な要素に分解して考えてみましょう。
「人間関係がうまくいかない」のであれば、
「相手とのコミュニケーションの取り方に、何かパターンはなかったか?」
「自分の期待が大きすぎたのではないか?」
「相手の考えや立場を理解しようとしていただろうか?」
といった問いを立ててみてください。
このように、感情と事実を切り離して考えることで、あなたは「自分の何がダメなのか」ではなく「問題の原因はどこにあるのか」という建設的な視点を持つことができます。
この段階では、一人で考えても答えが出ないかもしれません。
そんな時は、信頼できる友人や家族、あるいは私たちのような専門家を頼ってみるのも良い方法です。
「問題の原因を客観的に分析する」というこのステップは、感情的な波から抜け出し、具体的な解決策を見つけるための羅針盤となります。
ステップ3:スモールステップで「行動」してみる
問題の原因が見えてきたら、いよいよ行動に移ります。
ただし、ここで重要なのは、いきなり大きな目標を達成しようとしないことです。
なぜなら、大きな目標を掲げると、途中で挫折し、再び「うまくいかない」というループに陥ってしまう可能性が高いからです。
「小さな一歩」を踏み出すことが、成功への鍵となります。
例えば
「勉強がうまくいかない」のであれば、
「1日10分だけ参考書を開いてみる」
「毎日1つだけ英単語を覚える」
といった、ごくわずかな行動から始めてみましょう。
「人間関係がうまくいかない」のであれば、
「職場の同僚に、朝の挨拶を笑顔でしてみる」
「ランチの時に、相手の好きなものについて質問してみる」
といった、あなたが無理なくできる範囲のことから試してみてください。
小さな成功体験を積み重ねることが、あなたの自信につながり、心を軽くする大きな力となります。
心理学では、この小さな成功体験の積み重ねを「スモールステップ法」と呼びます。
この方法は、自己効力感(「自分ならできる」という感覚)を高め、モチベーションを維持する上で非常に効果的です。
また、このステップでは、結果だけを重視するのではなく、行動したこと自体を評価してあげてください。
「〇〇ができなかった」と嘆くのではなく、「〇〇を試してみた」と、自分の行動を肯定することが大切です。
まとめ:あなたは決して一人ではない
「うまくいかない」は、あなたにとっての「変化の時」を告げるサインです。
それは、あなた自身の心と向き合い、新しい一歩を踏み出すための貴重な機会を与えてくれているのです。
今回ご紹介した3つのステップ「認める」「客観的に見る」「行動する」を実践することで、あなたはきっと、今までとは違う景色を見ることができるでしょう。
もし、このコラムを読んで、「自分一人では難しいな」と感じたら、いつでも私にご相談ください。
私の「心を軽くする講座」では、あなたの心のあり方や、具体的な行動のヒントを、より深く、丁寧に学んでいただけます。
また、プロのカウンセラーを目指す方向けの「カウンセラー養成講座」も開催しております。
あなたの心が少しでも軽くなることを、心から願っています。





